かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ポール・マッカートニーと中村錦之助を見た日。


11月16日から池袋の新文芸坐で、「錦之助よ、永遠なれ!」という特集をやっている。


小学生の低学年のころ、東映時代劇のおもしろさに目覚め、チャンバラごっこに夢中だった。そして、誰もが中村錦之助東千代之介に憧れていた時代・・・その10歳より前の小さかった自分に出会いたくなって、11月16日、新文芸坐へいってみた。



この日上映していたのは、マキノ雅弘監督の2本、『弥太郎笠』(1960年)と『遠州森の石松』(1958年)。やっぱり錦之助は美しい。


しかも、この日は少年の日にうっとり見惚れていた美しいお姫様のひとり、丘さとみトーク・ショーがあった。あの日々から50年以上も経っている、お姫様はどんな年齢の重ね方をしているのだろう。


78歳になる丘さとみは、いまも美しかった。



11月18日は、夕方からポール・マッカートニーのコンサートを見るので、個人タクシーの仕事は休み。朝から再び池袋の新文芸坐へいく。


この日の上映は、萩原遼監督『笛吹童子 三部作』(1954年)と瑞穂春海監督『海の若人』(1960年)。


『海の若人』は、中村錦之助には珍しい現代劇。錦之助の現代劇を見るのははじめてかもしれない。


『笛吹童子』は、連続ラジオ・ドラマが人気になり、それが映画化された。この映画で中村錦之助は一躍大スターになる。わたしにとって、あのころ映画というのは東映大映の時代劇であり、いちばんのヒーローは中村錦之助だった。



美しい中村錦之助を堪能してから、息子のNと連絡をとり、水道橋駅で待ち合わせる。夕食の代りに、駅のすぐそばの居酒屋「笑笑」で、鍋を食べながら生ビールと酎ハイを飲む。気をきかしてのことか、店内のBGMはビートルズ・・・。


東京ドームの「ポール・マッカートニー・コンサート」の看板をタブレットでパチリ。コンサート会場にはいってからも、一枚その雰囲気をタブレットのカメラに収めた。









Nとビールを飲みながら、コンサートのはじまりを待つ。Sさんの奥さんが友達といっしょに来る。Sさんの奥さんは、パンフレットやタオル、ペンダントなど、いろいろなグッズを買い込んでいた。



ポールがステージに登場し、怒涛のような2時間半がスタートする。歌も演奏も力強い。


錦之助が小学生のころのヒーローなら、ポール・マッカートニービートルズは、その後の、中学生から現在まで、わたしの永遠のヒーローである。


その人が、ポール・マッカートニーが、いま71歳になって、とてつもなく元気で、50年間の時代を一気に駆け巡り、ありあまるほどの名曲の数々をライブ演奏している。


セットリストをネットで調べてみた。

01.Eight Days a Week
02.Save us
03.All My Loving
04.Listen to What the Man Said
05.Let Me Roll It
06.Paperback Writer
07.My Valentine
08.Nineteen Hundred and Eighty-Five 1985
09.Long and Winding Road
10.Maybe I’m Amazed
11.I’ve Just Seen a Face
12.We Can Work It Out
13.Another Day
14.And I Love Her
15.Blackbird
16.Here Today
17.NEW
18.QUEENIE EYE
19.Lady Madonna
20.All Together Now
21.Lovely Rita
22.everybody out there
23.Eleanor Rigby
24.Mr.kite
25.Something
26.Ob-La-Di, Ob-La-Da
27.Band on the Run
28.Back in the U.S.S.R.
29.Let It Be
30.Live and Let Die
31.Hey Jude

<アンコール 1>

32.Day Tripper
33.Hi, Hi, Hi
34.Get Back

<アンコール 2>

35.Yesterday
36.Helter Skelter
37.Golden Slumbers/Carry That Weight / The End


至福の時間が終わる。


余韻を楽しみながら、人の流れにまかせて水道橋駅にもどる。駅周辺はコンサートの帰り客でごった返している。Sさんの奥さんとNと、近くの居酒屋へ寄り、素晴らしいコンサートに乾杯!


11月21日に、もう一度ポールの最終公演を見に東京ドームへ戻ってくる。わたしの「ポール・マッカートニー週間」は、まだ続くのだ。