前日にインタネットで座席を予約。9月13日イオン板橋、10時からの回で、周防正行監督の『舞妓はレディ』を見る。
- 『それでもボクはやってない』(2007年、「冤罪」が テーマ)
- 『終の信託』(2012年、「尊厳死」がテーマ)
と、社会的な重いテーマが続いたので、エンターテインメント作品としては『Shall We ダンス?』(1996年)以来18年、ずいぶんひさしぶりだ。
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いつもながら事前にあまり予習をしていなかったので、映画がはじまってミュージカル仕立てなのだと知って、びっくり!
しかし、直球のミュージカルは苦手なものの、三池崇史監督、妻夫木聡、武井咲主演の『愛と誠』(2012年)のようなコメディ映画ではたのしめたので、心を平静にして見ていったら、すぐに違和感はうすれた。
京都の花街(架空)へ舞妓さん志望の少女がやってきて、鹿児島訛りを直して京都弁を身につけたり、厳しい踊りや所作のお稽古に耐えて、一人前の舞妓さんになるまでの成長物語。
周防作品では、いつものことだけど、リアリティを追った作品ではなくても、ずいしょに徹底的な事前調査が感じられる。
なるほど、舞妓さんというのは、こういう厳しいお稽古をして、一人前になっていくのか、すごいなあ・・・・・と、映画を見終わるころには、舞妓さんの世界がすこし身近になったような気がしてくるのがふしぎ。
草刈民代の芸妓さん姿が、美しい。
『終の信託』では、苦しい立場に追い込まれる女医さんを演じていたが、今回は一転して先輩の芸妓として、コミカルな演技を披露する。その茶目っ気がたのしい。
華麗なフィナーレの盛り上がり。周防作品の常連竹中直人が『Shall We ダンス?』の衣装のままで、あのときの印象的な「ダンス」を披露(笑)。
毎回意欲的な名作をつくる監督で、前作からのプレッシャーも相当に強いのでは、とよけいな気づかいをしてしまうけれど、周防監督にそんな心配はいらないのかもしれない。
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おわってから、ひと駅だけ電車にのって、上板橋の朝からやっている居酒屋へ移動。昼飯に刺身定食を食べながらホッピーを飲む。
帰りは酔いをさましながら、ひと駅散歩をして、アパートへ帰る。
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