かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

森沢明夫作『虹の岬の喫茶店』


虹の岬の喫茶店 (幻冬舎文庫)

虹の岬の喫茶店 (幻冬舎文庫)


知人からすすめられ、電子書籍にあったので読んでみる。成島出監督、吉永小百合主演『ふしぎな岬の物語』の原作でもある。


おおざっぱにいえば、生活にいきづまり、心の傷ついたひとたちが、岬の喫茶店を訪れ、お店を経営する女性の優しさや岬の美しい風景に心を癒されていく、というものがたり。


茶店のおばちゃん悦子(映画では吉永小百合が演じる)をはじめ、作中の人物は善人ばかり。予定調和へストーリーは収束されていく。


童話か絵本とおもったほうがいいのかもしれない。でも、童話や絵本でも毒っ気のあるものもあるから、そうともいえないか。


次から次へ感動、美談が用意されていると、わたしのようなヒネクレ者は、ちょっと腰がひけてしまうが・・・・・。