かぶとむし日記

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「芸術新潮 2014年1月号」の「つげ義春特集号」を買う。

芸術新潮 2014年 01月号 [雑誌]

芸術新潮 2014年 01月号 [雑誌]


雑誌「東京人」で、川本三郎氏が聞き手の、つげ義春インタビューを読んでいたら、つげ義春の世界が恋しくなった。


ネットで「つげ義春」を検索してみたら、なんと「芸術新潮 2014年1月号」でも、つげ義春の大特集をやっていることがわかった。ここでもつげ義春に4時間インタビューをやっている。


定価は税込1400円だけれど、すでにその在庫はない。定価よりも高い本を買うことはほとんどないけど、4時間インタビューを見逃すわけにはいかないので、3880円を奮発してAmazonに注文する。


芸術新潮」は、大判なので文庫本などに比べると、収録されている1枚1枚の絵に迫力があるのがうれしい。これを機に、つげ義春のマンガ、随筆、旅行記などをあらためて読み返してみたいけれど、本の整理が苦手なので、昔買ったものがどれだけ手元にあるかわからない。あらためて書い足さなければならないかもしれない。



10代のころ、雑誌「ガロ」の特集号でつげ義春を知り、強烈な衝撃を受けた。

「沼」(1966年)
「チーコ」(1966年)
「初茸がり」(1966年)

山椒魚」(1967年)
「李さん一家」(1967年)
「峠の犬」(1967年)
「海辺の叙景」(1967年)
「紅い花」(1967年)
「西部田村事件」(1967年)

「長八の宿」(1968年)
「二岐渓谷」(1968年)
「オンドル小屋」(1968年)
ほんやら洞のべんさん」(1968年)
ねじ式」(1968年)
「ゲンセンカン主人」(1968年)
「もっきり屋の少女」(1968年)

ウィキペディアを参照)


眩しくなるような歴史的タイトルが並ぶ。


1966年から1968年、つげ義春はなんて多産だったのだろう。小説や映画では不可能な、新しい表現との出会いに、興奮した。




70年代になると、急激に作品数が減る。それがさびしかった。


1971年ころか、「なぜ新しいマンガを書かないのですか」と、思えば失礼なファンレターを書いて、それでもきちんと、つげさんから返事をもらえたのが貴重な思い出になっている。