時間ができたので、「イオン板橋」で午前9時40分から、成島出監督の『ソロモンの偽証<前篇・事件>』を見る。以前、成島出監督の『八日目の蝉』に感動を受けていたので(永作博美の哀しみがひしひしと伝わってくる名作だった)、学園ドラマではあったけれど、見にいった。
漠然とした言い方ですが、要所要所にきちんと締りがあって、作品の謎の広がりを素直にたのしめた。中学生たちのドラマなので、抑制を欠いた演出だと、見るも無惨になってしまうことがあるけれど、この作品はちがう。
永作博美は『八日目の蝉』の役柄とは正反対で、ちょっと蓮っ葉な音楽ライターの母を演じている。しかし、やっぱりこのひとがやるといいな。
顔にたくさんニキビができていて、肉を食べたがらない自分の娘に、永作いわく「ポール<もちろん、ポール・マッカートニーのこと>もベジタリアンになってから昔みたいにいい曲書けなくなったでしょ」、だって(笑)。笑ってしまった。
もちろん、ポールはベジタリアンになってからもたくさんいい曲を書いているけど、永作博美の演じる音楽ライターは、もともと軽そうなキャラクターなので、カリカリしないで笑える。いいなあ、永作博美さん。
というわけで、まだ前篇なので細かなストーリーは書かないほうがいいですね。後編は4月11日公開。もちろん、見にいくつもり。
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『ソロモンの偽証<前篇・事件>』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=AttAV6FZ-JI