かぶとむし日記

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成島出監督『ソロモンの偽証 後編・裁判』を見にいく。


4月11日、アパート近くの「イオンシネマ板橋」へ、公開初日の成島出(なるしま・いずる)監督『ソロモンの偽証 後編・裁判』を見にいく。




宮部みゆきのミステリー巨編を映画化した『ソロモンの偽証』の後編。男子生徒の転落死により動揺が広がる中学校内で、生徒たちが自主的に行う校内裁判の様子を臨場感たっぷりに映し出す。


前編同様成島出監督がメガホンを取り、佐々木蔵之介夏川結衣永作博美黒木華といった実力派キャストが集結。オーディションによって選出された生徒役たちも続投する。裁判によって明らかになる、ショッキングな真相に言葉を失う。


(「シネマトゥデイ」より)
http://www.cinematoday.jp/movie/T0019550


転落死した男子生徒は、自殺だったのか、それとも誰かに殺されたのか、その背後に何があったのか、が中学生たちの裁判で明らかになっていく。


中学生たちが裁判をやって、それにおとなたちがマジメに参加する、という不自然さは見ていてずっとつきまとうけれど、それでも146分飽きなかった。


ラストの意外性は、途中でヒント以上のものが与えられるので、それほどおどろかないが、いちばん印象に残るのは、転落死した男子生徒のねっちこい陰湿さ。殺されてもムリない、とおもうほど周囲のひとの心を傷つけていく。


同じ転落死を扱っていて、その亡くなった生徒のいじめられ体質を鋭く描いた奥田英郎の小説『沈黙の町で』が、頭をよぎる。



■予告編
https://www.youtube.com/watch?v=nFY7Meo9CUc