かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

松尾スズキ監督『ジヌよさらば かむろば村へ』を見る。


4月16日、時間ができたので、「イオン板橋」へ松尾スズキ監督『ジヌよさらば かむろば村へ』を見にいく。映画の内容よりも、松田龍平松たか子二階堂ふみ西田敏行などの出演する俳優陣にひかれた。ただ阿部サダヲは、いままでの印象として演技が過剰すぎて苦手。


はじまる前、タブレットで奥田英郎著『ナオミとカナコ』の続きを読む。カナコの夫は、激しい暴力をふるう。夫の暴力から逃れることができない。恐ろしくて離婚も言い出せないカナコ。警察に相談でもしたら、本当に殺されるかもしれない。


親友のナオミとカナコが決断したのは、暴力夫をこの世から抹殺することだった。いよいよ、その決行の日が来た。どうなるのだろう? ワクワクして目が離せない。



と、声の大きな、4人組の中年(以上かも)の女性たちがはいってきた。大きな声で自分たちの席を確認している。予告編がはじまっても大きな声で話している。ひそひそ声ではなく、地声でまったく遠慮がない。アメリカ映画の予告編を見ながら、「最近の映画は、こういうドンパチばっかりねえ」と、いってることには同感だけれど、声が大きすぎる。よっぽど「うるさいですよ」と注意をしようかな、っておもっていたら、本編がはじまると静かになった。

松尾スズキ監督と松田龍平が「恋の門」以来約10年ぶりにタッグを組み、いがらしみきお原作の人気コミック「かむろば村へ」を実写映画化。


銀行員なのにお金アレルギーになり、会社を辞めるハメになった高見武晴は、お金を1円も使わない暮らしを求めて東北の寒村に移住する。そこで彼は、隠された過去を持つ世話好きな村長とその美人妻、自ら「神様」を名乗り人々から慕われる老人など、ひと癖もふた癖もある村人たちと出会う。


そんな村人たちと触れあいながら、お金とかけ離れた毎日を送るうちに、武晴の人生は思わぬ方向へと転がりはじめる。


(「映画.com」より)
http://eiga.com/movie/80317/


映画が終り、特別な感想もないまま上映された一室から廊下へ出ると、大声4人組の声が聞こえた。


「なんにもない映画だけど、よく笑えたねえ。たまにはこういうのもいいか」


「うん、笑えた笑えた」


大声4人組の感想になっとくしながら、映画館を出る。



予告編↓
https://www.youtube.com/watch?v=vNgbVvfq2_A