かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

原恵一監督『百日紅〜Miss HOKUSAI』を見にいく。


5月23日土曜日、午前10時15分からはじまる原恵一監督『百日紅〜Miss HOKUSAI』を、「TOHOシネマズ 日本橋」へ見にいく。


東武練馬駅→池袋→丸ノ内線で大手町乗換え→三越前下車。


ここの映画館は、はじめて。ひさしぶりなので日本橋付近を少しだけ散歩して映画館へ。



百日紅』は、アニメーション作品。アニメ映画は好きでないので、公開がはじまっても乗り気ではなかったけれど、江戸の両国界隈が舞台になっている、ということを知って急に見たくなった。


まさに最初から長い両国橋を、北斎の娘・お栄が歩いていく。広い隅田川が映る。隅田川を船が行き交う。川の両側の浅草や両国の江戸の町並みが映る。あとで浮世絵などでおなじみの三囲神社(みめぐりじんじゃ)も出てきた。江戸の四季の移り変わりがたのしめる。


北斎の娘・お栄は北斎の絵を手伝って、達者な腕前を見せるが、枕絵がうまく描けない。男性経験がないから、肝心のところがよくわからないのだ。男娼を買って、男性経験を知ろうとするシーンが出てくるものの、それで枕絵のコツを会得したのかどうかわからない。


人間描写は、お栄にしても北斎にしてもアッサリ描かれているので、感動ものを期待するとがっかりするかもしれない。やっぱりこの作品の主人公は、江戸の両国、浅草、吉原などの町並や情景にあるのではないだろうか。終わり方も淡泊。各登場人物たちのその後を簡単に説明して終わる。個人的には、しつこく感動を押しつけられるものはいやなので、これならこれでいい。


こんど両国へ行ったら、北斎通りを歩いてみよう。



帰りは、三越前から浅草線で上野へ出て、立飲み「たきおか」へ寄る。


公式サイト↓
http://sarusuberi-movie.com/index.html