かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ダン・フォーゲルマン監督『Dearダニー 君へのうた』を見る(9月5日)。


中板橋の姉の家に泊まった妻と池袋駅9時半に待ち合わせ、恵比寿ガーデンシネマダン・フォーゲルマン監督『Dearダニー 君へのうた』を見にいく。


新人ミュージシャンを励まそうとジョン・レノンから送られた一通の手紙が数十年ぶりに本人の元へ届いたという驚きの実話をベースにした人間ドラマ。


アル・パチーノが手紙にしたためられた思いを受けて、病に冒された息子のために必死になる不器用なミュージシャンを演じる。劇中ではジョン・レノンの楽曲も使用されている。
(「Movie Walker」より



ジョン・レノンが素材にかかわる映画となれば見過ごすわけにはいかない。主演がアル・パチーノであるというのもいい。むかしはアル・パチーノの映画をいろいろ見た気がするが、最近彼の出演作をずっと見ていない。歳を経たアル・パチーノにも興味を惹かれた。


ジョン・レノンが新人ミュージシャンを励ますために送った手紙が、テレビ局のスタッフでとめられ、本人に渡されなかった。テレビ局のスタッフは、おそらく高額でコレクターへ売りさばいたのではないか、ということを想像させる。ここまでが事実で、あとはフィクションらしい。


アル・パチーノ演じるダニー・コリンズはいまも大スターで人気が高いが、ずっと長い間新作を書くこともなく、過去のヒット曲をライブで歌い人気を博している。観客はダニーの新曲をのぞんでもいない。経歴の長いミュージシャンには、ありがちなことだけど。


43年前のジョンの手紙には、「富や名声に惑わされず、音楽への愛情を持ち続ける」ことの大切さが綴られていた。ダニーは、いまからでも遅くない、生活をあらため、新曲に挑戦しようと、家を出て、ホテル住まいをはじめる・・・。


アル・パチーノが、成功した大スターをみごとに演じている。歳を経たアル・パチーノは、やっぱりよかった。くわえて、ホテルの女性経営者で、ダニーに距離をもちながらも彼の新しい人生への挑戦を優しく見つめるアネット・ベニングがチャーミング。彼女の知的なまなざしに惹かれてしまう。若い女性にはマネできない、人生を長くくぐってきた女性の奥ゆきある魅力。それをアネット・ベニングが好演している。


随所にジョンの曲がかるので、それだけでも点数が甘くなるかもしれないけれど、好きなものはしかたがない(笑)。


『Dearダニー 君へのうた』公式サイト↓
http://deardanny.jp/



午後、的場の娘の家にいく予定だったので、恵比寿駅から埼京線で川越へ向かう。川越から川越線に乗り換え、的場駅へ。妻は、そのまま娘の家へ向かったが、わたしは駅前に一軒だけあるラーメン屋さんへ寄って、餃子をつまみにホッピーを3杯。それから餃子のおみやげを持って、娘と双子のいる家へ向かう。