かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

小栗康平監督『FOUJITA』を見る(11月14日)


11月14日土曜日、雨。新宿武蔵野館へ、小栗康平監督の新作『FOUJITA』を見にいく。


上映の10時15分まで時間があったので、近くのスター・バックスで、小林節佐高信(さたか・まこと)の対談本、『安倍「壊憲」を撃つ』を読了。小林節というひとは、自信が肥大化したようなコワい印象を受けるけど、相手が安倍晋三自民党だから、いまの政権に対抗するには、こののくらい毒っけがなければダメなのかもしれない。安倍政権に怒りをもっている点で、共感。




FOUJITA』は、静かで美しい作品。



前半のフランス時代は、芸術のパリらしい浮かれた華やぎがあって、たのしい。それにオダギリ・ジョー演じる藤田嗣治の変人ぶりがいいのだ。オダギリ・ジョーは、どんなぶっとんだカッコウも似合ってしまう。


後半は、ひとつひとつの画面が墨絵のような美しさで、この美しさは藤田嗣治の絵というより、小栗康平監督の美意識かもしれない。カラー映画であっても、白黒映像の美しさがあって、すっかり見惚れた。


公式サイト↓
http://foujita.info/



映画館を出て、中村屋の美術館へ寄る。中村屋ゆかりの芸術家、中村彝(なかむら・つね)や布施信太郎の絵、萩原守衛の彫刻などを見る。


中村屋美術館のサイト↓
https://www.nakamuraya.co.jp/museum/exhibitions/



近くの立飲み「かぶら屋」で、ホッピーを飲みながらお昼をすませて、的場の娘の家へ向かう。東上線川越駅川越線へ乗換え。川越線の電車は、自動ドアではないので、駅に着いたらドアを開閉するボタンを押さなければならない。


的場駅をおりて、駅の付近に一軒しかないラーメン屋さんに寄って、お土産に餃子と焼きそばを3人前ずつ頼む。できるのを待つ間、ホッピーを飲む。


娘の家へ着くと、双子がキャキャいいながら玄関へ駆けてきた。ふたりいっぺんには抱っこできないのでとりあえずひとりを抱っこしてリビングへいく。もうひとりも、あとから小走りに着いてきた。


数日前まで入院していて、なにかと心配な双子だったが、すっかり元気になって、日常をとりもどしていた。