かぶとむし日記

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中村義洋監督『殿、利息でござる』を見る(5月25日)



5月25日水曜日、イオン板橋で、阿部サダヲ瑛太妻夫木聡竹内結子が出演するコメディ『殿、利息でござる』を見る。予告編を見たかぎりではそれほど見たいとおもっていなかったが、ネットで高く評価しているひともいるので、試しに見てみたらおもしろかった。


予告編だけみると、100%ドタバタの喜劇、という印象を受けるけれど、実際見てみると、感動させる場面が多い。商人たちが立ち上がり、自分の欲望や利益ではなく、貧しい村を救おうという感動秘話。村の繁栄なくして、自分たち商人の未来もない、という。江戸中期、仙台藩のお上にお金を貸して、その利益で村を潤した、という実話がもとになっている。


登場人物が善人ばかりで、目的を完遂するまでにはさまざまな障壁があるとはいえ、最後に彼らの善意はお上まで届いた、というちょっと出来すぎた話。喜劇仕立てでなかったらバカバカしいかもしれない。しかし実際見てみると、貧しい村を救おうという、商人たちの無私の善意に、心を打たれた。


日々、私欲のかたまりのような人々のニュースばかり目にするので、こういうテーマのドラマや小説を目にすると、かんたんに涙腺が緩んでしまう。


『殿、利息でござる』予告篇↓
https://www.youtube.com/watch?v=hK6bw4-2saE