9月3日、渋谷Bunkamuraのル・シネマで、スティーグ・ビョークマン監督『イングリッド・バーグマン〜愛に生きた女優〜』と、クロード・ルルーシュ監督『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(ブレリュード)』を見る。名画座2本立てではなくて、映画のハシゴをするのはひさしぶり。途中眠くなったら困るな、とおもっていたけど、映画がよかったので、その心配は杞憂におわった。
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『イングリッド・バーグマン〜愛に生きた女優』は、タイトルどおり、イングリッド・バーグマンのドキュメンタリー映画。
好きな女優さんは、そのときどきでたくさんいるけれど、ひとりあげるとしたら、日本では原節子、外国の女優では、イングリッド・バーグマンと、20代のころから定着している。
あとになって原節子の伝記本を読んで、彼女の憧れの女優が、イングリッド・バーグマンだった、というのを知った。
『カサブランカ』(マイケル・カーティス監督、共演ハンフリー・ボガード)を見て、イングリッド・バーグマンの気品のある冒しがたい美しさにわたしは魅入られてしまったが、それは日本を代表する美しい女優にとっても同じで、バーグマンの虜になったのは男性ファンだけではなかったのだ。
この作品は、ブライベートな映像と映画出演作品を織り交ぜながら、バーグマンの3度の結婚を軸に、彼女の生涯をたどっていく。圧倒的な美貌の時代、年齢を経て老女となった晩年・・・彼女の時代時代の笑顔や傷心の表情を見ていると、バーグマンがいっそう愛おしくなってくる。
『イングリッド・バーグマン〜愛に生きた女優〜』予告篇↓
https://www.youtube.com/watch?v=7aoZK6Di_Ac
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いったん映画館を出て、ラーメンとビールで昼飯。50分、次の映画までのアキ時間があったが、案外早く過ぎた。
クロード・ルルーシュ監督といえば、なんといっても名作『男と女』。公開から50年で、10月15日から、東京では恵比寿の映画館で再上映されるという。これも見にいきたい。
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で、新作『アンナとアントワーヌ〜愛の前奏曲(プレリュード)』。どうなんだろうな、あの『男と女』の瑞々しい感覚をクロード・ルルーシュ監督は、いまも失っていないのだろうか、とちょっと心配もしながら見にいったわけだけれども、この作品期待を裏切らない。
インドの旅先で意気投合した男と女。女には夫がいるし、男にも結婚を考えている女性がいる。でも、ふたりは惹かれあってしまう。それはもう必然のように。
パーティではじめてあったときから、もうふたりは話が弾んで尽きない。女性は男性を見てずっと笑顔の連続。こんなにいっしょにいてたのしかったら、これは何かが起こっても自然の摂理では、と観客は不倫の関係とかそういうものをさしおいて、ふたりの相性の良さに共感してしまう。映画をみていて、羨ましいくらい。そういう仲の良さを、50年経っても、映像と会話で瑞々しく描いてしまうのが、このクロード・ルルーシュ監督やっぱりすごい。
舞台はインド。インドの光景もたっぷりたのしめる。二人は、会うごとに惹かれあっていく。会えば話が尽きなくて、しかしだんだんふたりは、自分たちがいまの平穏な生活を突き破ってしまうのではないか、という予感で不安になる。
この映画は、映像も会話もとてもステキ。こういう会話ができる男と女って、知的だし、粋だし、いいなあ、と憧れてしまう。日本人には、とくに無粋な自分には逆立ちしてもムリなことだけれど、憧れるのは勝手だから(笑)。
主演女優のエルザ・ジルベルスタインが、劇中どんどんきれいになっていく。
『アンナとアントワーヌ』予告篇↓
https://www.youtube.com/watch?v=t-FM51GQKZ4
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近くの磯丸水産で、ハイボール、ホッピーを飲みながら、まぐろ丼を食べる。飲みながら、Rieさんに、「きのう電話で話したクロード・ルルーシュ監督の映画、よかったです」とメールする。