妻の運転で、ウニクス南古谷へ、深田晃司監督の『淵に立つ』を見にいく。
きのう見た『グッドモーニングショー』は、中井貴一の好演でなんども笑わせてもらったけれど、きょうの映画は予告篇で見るかぎり、静かで怖い雰囲気。しかし、この作品もよかった。
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ひとりの訳ありそうな男(浅野忠信)がやってくる。刑務所の刑期をおえて、旧知のこの家の夫(古館寛治)を訪ねてやってくる。この浅野忠信が不気味。優しそうにしゃべるが、時折不意にキレたような乱暴な言葉を使う。
はじめ他人がいっしょに暮らすことに気がすすまなかった妻(筒井真理子)が、次第に男に惹かれるようになってくる。夫には妻にいえない過去があり、妻は、男への感情を夫に隠す。
壊れそうな家族の日常が、ていねいに描かれる。
古館寛治と筒井真理子の夫婦がよかった。本心を隠して暮らす夫婦の関係に、ヒリヒリするような怖さを感じながら見た。
『淵に立つ』予告篇↓
https://www.youtube.com/watch?v=_gmXRGFvJyU