かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

三上知恵監督『標的の島 風(かじ)かたか』を見る(4月23日)。


4月23日、日曜日。川越駅へ妻に送ってもらい、東中野の「ポレポレ東中野」へ、三上知恵監督『標的の島 風(かじ)かたか』を見にいく。チケットを買ってすこし時間があったので、1階にある喫茶店で、コーヒーを飲みながら、電子書籍青木理(おさむ)著『日本会議の正体』を読む。菅野完著『日本会議の研究』を読んで、次にこれを読むと、だいぶ「日本会議」という右派団体の内容がわかってきた。「日本会議」が、安倍政権の政策に深く食い込んでいることも、相互の目標が一致していることも、理解できた。


以前、三上知恵監督の前作『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』もここの映画館で見た。ここへきたのもそれ以来。そのときも、この喫茶へ寄って、そのときはビールを1杯だけ飲んだ。




『標的の島』は、沖縄の現在(といっても少し前で、映画のなかで、まだ山城博治さんは逮捕されていない。辺野古基地の工事や高江のヘリッパット建設を阻止するために、必死に抵抗する沖縄の市民を励まして、警察や機動隊と闘っている。


この映画を見ていると、沖縄の抵抗運動が外国人を雇っているとか、日当を払って人を集めている、とか悪意のある風評がいかに根拠がないものか、自分の目で実感できる。圧倒的な強権力に対して、集まったひとたちは捨て身で抵抗している。そうしなければ、自分たちの生活が立ちいかなくなる。平穏な日常をおくることができなくなる。


三上知恵監督のドキュメンタリーを見ると、自分の無力さがなさけない。同じ日本人でありながら、なにひとつ手助けすることができない。辺野古や高江で闘いつづけるひとたちを孤立させてはならない、とおもいながら、手をこまねいているばかりだ。見終えると、グッタリ。こんな不条理を沖縄のひとたちに押しつけて恥じない安倍政権が、なんとも腹立たしい。



『標的の島』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=3a1h48_dQhU



池袋駅の西口公園で古本市をやっていた。あちこち見て歩いていたら、志賀直哉のアルバム(新潮社)があった。むかし買ったはずだが、いま本がどこにあるかわからないので、買う。


近くの「磯丸水産」でまぐろ丼をつまみにホッピーを飲んでアパートへ帰る。