かぶとむし日記

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成島出監督『ちょっと今から仕事をやめてくる』を見る(5月31日)。

5月31日水曜日、イオン板橋へ成島出監督の『ちょっと今から仕事をやめてくる』を見にいく。


成島出監督作品では、『八日目の蝉』に感動した。『ソロモンの偽証』も青春モノの甘ったるさがなくてよかった。今回、ブラック企業を素材に扱った作品となれば、ちょっと期待したくなったが・・・。


前半は、おもしろく見た。ブラック企業がどんなものか、そこで働くことがどれほど自分の人格を損なうことになるか、そういうものがわかった。自分の子供がこんなところで働くことになったら、ほかの労働条件がどうであれ、一刻も早く辞めさせたい。自分を捨ててまで、働らく必要などない。そんなことを思いながら、見る。ブラック企業へつとめてしまった気弱そうな青年を演じる工藤阿須加が、よかった。


しかし、主人公が、そのブラック企業を辞めるまでは共感して見ていたが、そのあとはくどいほどの付け足しで、すっかり気分が覚めてしまった。後半は、これが『八日目の蝉』をつくった監督の作品?、と疑問符を三つくらいつけたい気分で映画館を出る。


『ちょっと今から仕事やめてくる』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=3faXmFpTu4w



お昼は、駅前にできた「がってん寿司」ですませて、アパートへ帰る。