かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

「もやい展」を見にいく(7月8日)。



7月8日土曜日、中村橋駅近くにある「練馬区立美術館」へ「もやい展」を見にいく。

「もやい」とは=他の人と共同して事をしたり物を所有したりすること。(welio辞書より)


福島の原発事故を、写真と美術のコラボで企画された展覧会。


第一の部屋は、中筋純氏の「流転 福島&チェリノブイリ」。震災前の福島、震災後まもない福島、それから何年かが過ぎた福島・・・同じ場所が原発事故でどのように廃墟化していくかを写真でリアルに切り取ってみせてくれる。無人になった町で、看板が腐食し、雑草が 生い繁っている様、校庭いっぱいに並べられた廃棄物をいれた黒い袋の塊など、たくさんの鮮明な写真が、福島の過去と現在を告発する。


第二の部屋は、小林憲明氏の「ダキシメルオモイ」。被災地の母がわが子を抱きしめている作品が、部屋いっぱいに置かれている。中筋純氏の福島の現状を告発した作品のあとでは、ちょっと気持ちがあたたかくなるような気分がする。双子の孫を抱きしめるときの幸福感を思い出してしまう。



第三の部屋は、加賀谷雅道氏の「放射線像」。目に見えない放射能を、可視化してみせてくれる。福島に放置されたもの、生物の死骸などが、どれだけ汚染されているかを、特殊な写真でみせてくれる。

帰り、小林憲明氏の「ダキシメルオモイ」の小冊子を買ったら、それを売ってくれた女性(中筋みゆき氏?)が、「作者がおりますが、サインしていただきますか?」というので、お願いした。



練馬区立美術館を出て、西武池袋線小竹向原で乗り換え、東上線で川越。川越からJR川越線で的場へ向かう。


双子は絶好調でキャアキャア騒いでいた。母は、昼寝の時間なのでなんとか眠らせようとしているが、とても寝そうもない。母だけが、眠そうな目で、「もう寝なさいよ」といいながら横になっていた。