かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ダニエル・トンプソン監督『セザンヌと過ごした時間』を見る(9月2日)。


姉のマンションへ泊まった妻と池袋で待ち合わせ、渋谷Bunkamuraの「ル・シネマ」へ、ダニエル・トンプソン監督の『セザンヌと過ごした時間』を見にいく。



日本語のタイトルには、セザンヌの名前しかないけれど、映画の内容では、画家セザンヌと小説家ゾラとの長い時間の愛憎に満ちた交流を描いたもの。人間嫌い、破滅型ともいえるセザンヌとちがい、ゾラはいちはやく小説家として成功したものの、セザンヌから売文家よばわりされて傷つく。このふたりの関係は複雑に屈折している。



セザンヌとゾラ。このセザンヌ、髭のせいだろうけど、ジョージ・ハリスンに似ている。


絵画のことは基本的な知識さえないが、セザンヌは「近代絵画の父」とよばれている。しかし、映画で見る限り、著名な画家であることを知らなければ、とんでもない奇人・変人。わたしは、映画のなかでは、煩悶のおおいゾラの描き方のほうに惹かれる。


セザンヌとゾラが生きた時代の風景が美しい。


セザンヌと過ごした時間』予告編⬇
https://www.youtube.com/watch?v=mSEnuL-8nPY



帰り、渋谷の立食い寿司を食べて、川越へ向かう。