9月11日、月曜日。「イオン板橋」で、10時50分から黒沢清監督『散歩する侵略者』を見る。以前、佐藤信介監督のゾンビ映画『アイアムアヒーロー』(2016年)を見たが、この映画に出演していた長澤まさみが、この作品にも出ている。長澤まさみのホラー系映画の連続出演は、たまたまなのか、本人の意思がはたらいているのか。
作品の好みとしては、迫力もスピード感も、圧倒的に『アイアムアヒーロー』が勝っていた。『散歩する侵略者』は、どういう狙いで制作されたのか、よくわからない。長澤まさみの夫役を演じた松田龍平は、以前見た『まほろ駅前多田便利軒』の行天春彦役をそのまんま見ているようで、新鮮味なし。長澤まさみの役も凡庸な設定で、この役なら彼女でなくてもよいのでは、とおもってしまう。
この作品、怖くはないし、だからといって、他の要素でなにか痛切に迫ってくるものがあるわけでもない。長澤まさみが出ていなければ、わたしには、退屈だった。