かぶとむし日記

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ヨン・サンホ監督『新感染 ファイナル・エクスプレス』を見る(9月19日)。


9月19日、火曜日。川越を出て、アパートのある「イオン板橋」で、ヨン・サンホ監督の韓国映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』を見る。ゾンビ映画は、1年前に、佐藤信介監督、大泉洋主演の『アイアムアヒーロー』(2016年)を見ておもしろかったけれど、とくに好きではない。ただ、大泉洋の好演で、この映画はハラハラドキドキ、最後までたのしめた。



こんかいの『新感染 ファイナル・エクスプレス』も、予告編は見ているけれど、未知数。インターネット番組の「コードレスでいこか」の八幡愛さんが熱心にこの作品について紹介しているのをみて、見ることにする。八幡愛さんのファンなので・・・。


映画は、文句なしの快作。類型化されているとはいえ、登場人物のひとりひとりがきちんと描き分けられているので、予想以上にたのしめた。良質なハリウッド映画を見ているようで、パニック映画ブームの先駆けになった、豪華客船が逆さまにひっくりかえる、ロナルド・ニーム監督、ジーン・ハックマン主演の『ポセイドン・アドベンチャー』(1972年)を思い出した。これはおもしろかった。



この作品がよかったので、しばらくあとからかかるパニック映画をかかる順に見ていったが、これを凌ぐものとは出あわなかった。あとおもしろかったのは、高層ビルが炎上する、ジョン・ギラーミン監督、スティーブ・マックイン・ポール・ニューマン主演の『タワーリング・インフェルノ』(1975年)ぐらいだったかな。そのうち、パニック映画ブームも沈静化して、こちらも見なくなってしまったし。


タワーリング・インフェルノ [Blu-ray]

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『新感染 ファイナル・エクスプレス』が、『ポセイドン・アドベンチャー』を超えるとはおもわないけれど、それは基準が高いからで、それ以後見た二番煎じのパニック映画より断然おもしろい。


この作品、列車の中も外もゾンビだらけ。そのなかを、登場人物は逃げて逃げて逃げまくる。人物がくっきり描かれていて、だんだんこちらも感情移入していくので、彼らひとりひとりがどうなってしまうのか、目が離せない。なんとか全員生き残ってほしいが、そう思い通りにはいかない・・・。



主人公の人間性が変わっていくのも見どころ。



ゾンビがひとり列車にまぎれこんだため、どんどん感染者がふえ、大混乱になる。



列車の外もゾンビだらけ。



みんな逃げきってほしいけれど・・・。


『新感染 ファイナル・エクスプレス』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=fp7DB2OatqI



満足して、駅前の「がってん寿司」でお昼。アパートへ帰る。