かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

中川龍太郎監督『四月の永い夢』を見る。


5月14日、月曜日。出勤する妻に川越駅まで送ってもらい、東上線池袋駅乗り換え、山手線で新宿へ。


新宿武蔵野館」へ、中川龍太郎監督の『四月の永い夢』を見にいく。12時5分の上映開始まで1時間以上の間があったので、紀伊国屋書店へ寄ってみる。雑誌「ロッキングオン」の表紙に、「特集ボブ・ディラン」とあったので購入。



そういえば、今回ボブ・ディランは「フジロック」で来日するが、とてもそこまでは行けそうにない。ひそかに単独公演が追加されないか、と待っているけれど、いまのところ続報なし。youtubeをみると、以前来日したときからは、現在のセットリストの内容がずいぶん変わってきているので、単独公演があればぜひとも見たいのだけれど。


新宿アルタの近くの地下にある「ルノアール」で、時間まで雑誌「ロッキングオン」のディランのインタビューを読む。



12時5分から、「新宿武蔵野館」で、中川龍太郎監督の『四月の永い夢』を見る。



四月の永い夢 (2018) 映画予告編


3年前に中学校の音楽教師を辞めた27歳の滝本初海は、現在は近所のそば屋でアルバイトをしながら暮らしている。そんなある日、彼女のもとに1通の手紙が舞い込む。それは3年前の春に亡くなった恋人が彼女に向けて書き遺したものだった。この手紙をきっかけに、初海の変わらない日常が再び動きはじめる。


ヒロイン・初海役に、ジブリ映画「かぐや姫の物語」で主人公の声を演じた朝倉あき。初海に恋する青年・志熊役を三浦貴大が演じる。


(「映画.com」から)
https://eiga.com/movie/87400/


清新なとてもいい映画を見た。お仕着せがましいところがなくて、繊細。セリフは少なく、ひとつひとつのシーンがていねいに作られている。


主人公・初海(ハツミ)の複雑な心情は、観客のうけとり方に委ねられていて、説明らしい説明はない。恋人を失って3年間、彼女のこころのなかは、どんなふうに揺れ動いていたのか?


映画を見ているうちに、初海(ハツミ)という優しそうな、賢そうな、清純そうなこの女性に心惹かれてくる。


主人公・初海を演じた朝倉あきが美しい。ドラマらしいドラマがないから、観客は永い時間、素材としての朝倉あきの日常をみることになる。日常のひとつひとつの彼女の動きやしぐさをみせられる。彼女の寝ているシーン、寝顔のシーンも多い。恋人でもなければ知らないような、若い女性の日常を盗みみているようなドキドキ感がある。


時間をおいて、もう一度見たい作品。

最後に朝倉あきのインタビューを。
https://www.youtube.com/watch?v=dFjl1W3lOIo



帰り、「トーホーシネマズ 新宿」近くまでぶらぶら歩いて、そこにあった「磯丸水産」で、ホーピーをのみながらお昼を食べて、アパートへ帰る。