かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

『文藝別冊 高峰秀子 女優・妻・エッセイスト』を読了。


毎日、ベットに横になりながら少しずつ読み継いできたが、全部読み終えてしまった。本人のエッセイ、対談、インタビュー、それに加えて高峰秀子について敬意や好意をもつひとたちの寄稿文。ごった煮状態で、すべてが高峰秀子に関するもの。高峰秀子ファンとしてはうれしい1冊だった。


晩年の高峰秀子の暮らしぶりは、養女になった斎藤明美さんが、『高峰秀子の捨てられない荷物』、『高峰秀子の流儀』などで、相変わらずの気っぷのよさなど、いろいろなエピソードを紹介しているので、たのしく読んでいたけれど、わたしのようなリアル・タイムではない「遅れてきたファン」は、出演作を見ることをのぞくと、現役時代のことを案外知らない。だから、ゴシップ的なことにも、興味がある(笑)。


高峰秀子の捨てられない荷物 (ちくま文庫)

高峰秀子の捨てられない荷物 (ちくま文庫)


高峰秀子の流儀

高峰秀子の流儀



この雑誌には、年代を超えて、貴重な証言が掲載されている。登場する対談者、執筆者などをランダムにならべてみると・・・。


出久根達郎(作家)、阿川弘之(作家)、三島由紀夫(作家)、安野光雅(あんの・みつまさ。画家)、鈴木文彦(元文藝春秋編集者)、石井好子シャンソン歌手・エッセイスト)、船橋聖一(作家)、沢木耕太郎(作家)などなど。


映画関係では、仲代達矢香川京子司葉子野上照代(元黒澤明映画のスタッフ)、星由里子、北大路欣也佐藤忠男(映画評論家)などが、記事には長短があるものの名を連ねている。


興味ふかいのは、成瀬巳喜男監督と高峰秀子の、映画『浮雲』についての対談(『日刊スポーツニッポン』1954年12月24日、/『映画読本・成瀬巳喜男』[フィルムアート社]1954年1月、に収録のもの)。話の内容を読むと、まだ映画は完成していない時期のものだ。


聡明で、辛辣・・・「女優」という職業が大嫌いだった不思議な女優・高峰秀子を、いろいろな角度から味わえる。