2月2日、土曜日。渋谷の「シアター・イメージフォーラム」へ、イ・ジュニク監督の『金子文子と朴烈(パクヨル)』を見にいく。
「シアター・イメージフォーラム」へいくのは、ひさしぶり。宮益坂をのぼって、青山通りを渡る。
この映画館は前は、整理券をもらって時間に並んだが、いつからかネットで座席が予約できるようになっていた。これは、うれしい。
上映開始まで、隣りの「スターバックス」で、コーヒーを飲みながら、真藤 順丈作『宝島』(電子書籍)を読み始める。沖縄の戦後を描いたもので、今回の直木賞受賞作品。
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大正時代の日本に実在した無政府主義者・朴烈(パクヨル)と日本人女性・金子文子の愛と闘いを(略)、イ・ジェフン主演で描いた韓国映画。
1923年の東京。朴烈と金子文子は、運命的とも言える出会いを果たし、唯一無二の同志、そして恋人として共に生きていくことを決める。しかし、関東大震災の被災による人びとの不安を鎮めるため、政府は朝鮮人や社会主義者らの身柄を無差別に拘束。朴烈、文子たちも獄中へ送り込まれてしまう。
社会を変えるため、そして自分たちの誇りのために獄中で闘う事を決意した2人の思いは、日本、そして韓国まで多くの支持者を獲得し、日本の内閣を混乱に陥れた。
(「映画.com」より)
https://eiga.com/movie/90284/
金子文子や朴烈(パクヨル)のことを、ぜんぜん知らないで見にいく。
関東大震災での朝鮮人虐殺については、吉村昭著『関東大震災』や、加藤直樹著『九月、東京の路上で』など、虐殺の場所と経過、被害人数、どのようにデマが拡散されたかなど、詳細に書かれた本がある。
映画の舞台は、この時代の日本を描いたもの。朴烈を演じたイ・ジェフンもいいけれど、金子文子を演じた韓国の女優、チェ・ヒソも、よかった。
文子は、不幸で複雑な幼年・少女時代を過ごし、国家権力の横暴を憎み、朴烈とともに、無政府主義者として、活動していく。
チェ・ヒソ演じる金子文子は、朴烈を愛し、牢獄のなかでも誇りをもち、権力に立ち向かっていく。チェ・ヒソの表情の変化が、とても豊かでかわいい。
映画としては、理想主義的にふたりを描いている。どこまでが事実で、どこからがフィクションなのか、実際に金子文子や朴烈のことについて書かれた本を読んでみたくなった。
[追記]
金子文子の一生
金子文子の生涯を10分弱にまとめたこんな動画がありました。
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夕方から娘家族と食事。
先日双子が出場した学芸会の短い映像をタブレットで見る。
映像を見ながら、口の達者な双子の妹(4歳)が、わたしに何かをしきりに説明してくれたので、「ふんふん」とあいづちをうったものの、意味はわからなかった(笑)。