劇場公開は、2002年。監督は、ジェシー・ネルソン。映画音楽は、全編ビートルズのカバーで構成されている。
問答無用だ(笑)、すぐ見にいった。そして、不覚にも泣いた(笑)。
この映画、泣かずに見るのはむずかしい。
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7歳の知能しかない父と、彼に育てられる幼い娘とのものがたり。
ショーン・ペンが知的障害をもつ父を、ダコタ・ファニングが、かわいくて聡明な子役を演じている。
自分自身、夫と息子のことで問題を抱えている女性弁護士を演じるのが、美しさが冴える、ミシェル・ファイファー。
ショーン・ペン、ちとやりすぎじゃない、なんて思いながら見はじめて、いつかすっかりものがたりに惹きこまれて、やっぱり今回も涙がじんわり出てきた。
この映画、リアルではなく、メルヘンなのだ。ありえないともおもう。でも、感動してしまった。
ちなみに、幼娘を演じたダコタ・ファニングの妹は、いま大活躍している若手女優・エル・ファニング(先日は、「フランケンシュタイン」を書いた女性・メアリー・シェリーを演じていました)だ。
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主題曲は、ビートルズのカバー「Two of Us」(歌は、エイミー・マン&マイケル・ペン)。
「アイ・アム・サム サントラ」で検索したら、「ウィキペディア」に次のような解説があった。
映画を監督したジェシー・ネルソンは当初、ビートルズの楽曲そのものを使おうとしたが、そのために必要な手続きがスケジュールの期限内では間に合わないと判断、そこで多数のアーティストによるカバーという形を取ることにして、V2レコードに連絡を取り、このサウンドトラックを完成させた。
映像は、ビートルズのオリジナル・バージョンに合わせて作られたため、カバーする際にはテンポや演奏時間を変えないことを求められたという。
サントラ盤は、すごいメンバーが1曲ごとに参加して、ビートルズをカバーしている。映画を見てから、なんどもこのサントラを聴いた。
Sarah McLachlan - Blackbird
これも収録されている、サラ・マクラクランの「ブラックバード」。