かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

今泉力哉監督『愛がなんだ』を見る(5月3日)。

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5月3日、金曜日。


憲法記念日


夕方から飲み会があるので、そのまえに1本映画を見たいとおもって、ネットで探す。


飲み会の場所に歩いて10分くらいで行ける「テアトル新宿」で、今泉力哉監督、岸井ゆきの主演の『愛がなんだ』が、ちょうどいい時間にやっていたので、見にいく。




「愛がなんだ」予告編



28歳のOL山田テルコ。マモルに一目ぼれした5カ月前から、テルコの生活はマモル中心となってしまった。仕事中、真夜中と、どんな状況でもマモルが最優先。仕事を失いかけても、友だちから冷ややかな目で見られても、とにかくマモル一筋の毎日を送っていた。


しかし、そんなテルコの熱い思いとは裏腹に、マモルはテルコにまったく恋愛感情がなく、マモルにとってテルコは単なる都合のいい女でしかなかった。


(「映画.comより」)
https://eiga.com/movie/89323/


主演の岸井ゆきのは、森ガキ侑大監督『おじいちゃん、死んじゃったって。』(2017年)という、おじいちゃんの葬儀に集まった家族たちを淡々と描いた作品を見て、印象に残った。


ふつうの日常のなかに生きる女性を演じていても、どこかコミカルなところのある女優だった。その可笑しみがわざとらしくない。それがよかった。


今回は、一方的にマモル(成田凌)を恋して、しかも恋愛対象として見てもらえないさびしい女性・テルコを演じている。けど、岸井ゆきのが演じるとジメッとした感じがなくて、哀しいけれど可笑しみがある。


おもしろいのは、岸井ゆきのが好きなマモルは、年上のちょっと崩れた女・すみれ(江口のりこ)が好きで、テルコには冷淡なのに、すみれに何か頼まれるとせっせといわれたとおりに奉仕する。


ボタンのかけちがう3つのカップルが描かれて、どれも一方的で気の毒だけれど、深刻にはならない。


映画が終わる頃には、それぞれがそれなりの関係に落ち着いていくような希望がみえる。


マモルが好きな年上の女を演じた江口のりこ、存在感があっておもしろい。冷淡にみえるのは、性格が冷たいからではなく、男に隷属していないだけで、じつはテルコにはやさしかったりする。


はじめ、「なんでこんな女をマモルは好きなんだろう?」とおもっていたテルコも、だんだんすみれに好感をもっていく。男に依存しないすみれを、江口のりこが自然に演じている。


原作は、角田光代。まだ読んでない。


この作家、平凡そうなテーマでも、切り口でおもしろく見せるコツを知っているような気がする。



映画がおわって、新宿西口の居酒屋へいく。午後4時に集合。


先にYさんとみほーさんがきていた。しかし、お店が開店するのは、午後5時から。喉の渇きが強くなる。


少し遅れて、幹事のリエさんがくる。


午後5時までは待たず、30分前くらいには、お店の準備ができたので、ハイボールで乾杯する。