かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

映画『アイネクライネナハトムジーク』と山本太郎『闘いの原点ーーひとり舞台』(10月2日)。

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10月2日、水曜日。晴れ。


池袋の「グランドシネマサンシャイン」へ、今泉力哉監督アイネクライネナハトムジークという長いタイトルの映画を見にいく。見る動機は、主演のひとりが多部未華子だから(笑)。


青春群像劇、というだけで、ほかの情報を知らずにいく。


「グランドシネマサンシャイン」は、はじめていく映画館で自力ではわからず、ほかの映画館の窓口で教えてもらった。




【公式】『アイネクライネナハトムジーク』9.20(金)公開/本予告



ベストセラー作家・伊坂幸太郎による小説を、三浦春馬多部未華子の共演、「愛がなんだ」の今泉力哉監督のメガホンで映画化した恋愛群像劇。




(「映画.com」から)


テーマがあるようなないような。この映画から何を受けとればいいのかわからなかった。多部未華子は健闘しているし、相手役の三浦春馬も、はじめて見る俳優だったけれど、おおげさでなくてよかった。


親友の妻を演じた森絵梨佳は、男性が恋するような美しくてやさしい女性。大学時代、みんな彼女に憧れていたけれど、なかでいちばん冴えなそうなひとを夫に選んだ(笑)。


彼らの娘も、おかあさんがなんであのおとうさんと結婚したかわからない、といっている。でも、この夫婦すごく仲がいい。


その夫いわく。

出会いなんてどうでもいいんだよ。あのとき会ったのが彼女でよかった、とおもえるのがすごいことなんだよ。


これが主題だろうか?


予告編にも登場するセリフだけれど、これって一編の映画を支えるほどのテーマといえるのかどうか?


わたしのこころには響かなかった。



帰りは、サンシャイン通りをぶらぶら歩き、池袋の居酒屋「清龍本店」へ寄る。


ほっけの塩焼きを肴にホッピーを飲みながら、山本太郎 闘いの原点』電子書籍で読む。



山本太郎が国会議員になる前に書かれた本で(彼へのインタビューをもとに本が構成されている)、いまの視点で読むと、彼がどのような思考と経験を経て「れいわ新撰組」を立ち上げたかがよくわかる。


原発事故以来、たくさんのデモに足を運び、放置される被害者の苦しみを見ているうちに、このまま何もしないでいいのか、自分になにかできないか、自問自答しはじめる。芸能事務所を飛び出して「反原発」の声をあげた彼は、自分の無力を痛感する。


結果決断した国会議員への選択も我欲からではなかった。しかし、国会議員になっても、ひとり舞台では、圧倒的な政権の壁にまるで歯が立たない。国会議員の6年間はそのことを思い知ることになった。


この本については、またあとで書こう!