6月14日、日曜日。雨。
川越の「K'Sデンキ」で、ワイハイの充電器コードを買い、上尾の「日々喜の湯」へいく。コロナ騒動で、しばらくぶりの「日帰り温泉」。雨のせいもあってか、それほど混んでなかった。
妻が、1時間のマッサージを予約していたので、わたしは風呂からあがって、生ビールを飲みながら、石井妙子著『女帝 小池百合子』(Kindle版)の終盤の下りを読む。
過去のひとではなく、現在の権力者をここまで厳しい目で書くのはすごい勇気がいるのではないか。ひとつひとつの告発に、作家としての熱い闘いを見る。
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思い出してみよう。小池百合子が4年前公約として掲げた7つのゼロはどうなったのだろう?
- 待機児童ゼロ
- 満員電車ゼロ
- 残業ゼロ
- 都道電柱ゼロ
- 多摩格差ゼロ
- 介護離職ゼロ
- ペット殺処分ゼロ
そして、もめにもめた豊洲移転。
小池百合子は、「豊洲を活かし、築地を守る」と、どちらか一方だけを選択するのではない、と見栄をはったが、その結果は・・・?
現職候補は、4年間の実績で評価を受けなければならない。
石井妙子氏は、テレビや大手新聞が、小池氏の実像を追及することなく、ヒロインのように虚像を伝え続けた責任も強く問うている。
今回の選挙で、またもやこの「女帝」を都民は選んでしまうのか?
いちばんの問題はそこにあるのだろう。
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6月15日、月曜日。暑い。
お昼を川越の居酒屋「鳥メロ」でランチ。松本侑子著『恋の蛍 山崎富栄と太宰治』(Kindle版)を読みはじめる。
午後ネットを見ていたら、「れいわ新選組」の山本太郎氏が都知事選に立候補した記者会見を、YouTubeでやっていた。
おもわず、見いってしまう。途中から見たので、終わってからもういちど全部見直す。
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野党共闘が推す候補、宇都宮健児氏との票が割れてしまうとして、非難する声も多いようだ。記者からは、とうぜんその質問がとぶ。わたしも、宇都宮健児氏を応援したい、とおもっていたし。
しかし、この何ヶ月か、野党の動向に、わたしはストレスや不満を感じていた。野党への信頼を失いつつあった。彼らは、本気で政権交代をし、国政を根っこから変えたいとおもっているのか。
結局、党利党略と保身にすぎないのではないか。
コロナ騒動で山本太郎氏の草の根活動「街頭記者会見」ができなくなると、野党幹部は、共闘から「れいわはずし」をはじめた。山本太郎氏の名前を出すものがいなくなった。
メディアは無視し、野党共闘からは軽視され、街頭記者会見も封じ込まれ、「山本太郎とれいわ新選組」は、四面楚歌状態になっていた。このままでは、「れいわ新選組」は先細りになるばかりでは、とおもっていたところに、都知事選への立候補。
いやでも、これからしばらくは、山本太郎氏を、メディアも野党も黙殺することができなくなるのでは、とおもわずニッコリする。
いまになって、山本太郎氏の立候補が、野党共闘の妨害になるって?
野党共闘から「れいわ新選組」をはずしてきたのは、あなたたちじゃないですか?
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山本太郎氏には、まず都政で、利権や富裕層のためでない、市民のための政治をやってもらいたい。そして、いくつかの公約を実現できれば、「そんなことはできるはずがない」とはじめからあきらめている国民も、れいわの政策に本気で耳を傾けるようになるのではないか・・・。
わたしは、魅力的な共通政策もない野党共闘よりも、「れいわ新選組」の、市民目線の新しい政治に期待したい。
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[追記]