かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ウッディ・アレン監督『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』を見る(7月23日)。

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7月23日、木曜日。レイニーデイ。


前日、つるひめさんのブログでこの映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』のことを知った。


監督がウッディ・アレンで、主演のひとりがエル・ファニングだというので、これは迷っていられない。近くの映画館でやっていたので、すぐにネットで予約する。


つるひめさんのブログは、映画の見どころを上手に紹介している。『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』は、ほぼ絶賛の評価。そうかそうか、ワクワクしながら映画館へ。


映画の見どころは、つるひめさんが押さえているとおり。わたしが繰り返すより、こちらを見ていただいたほうが早い。


『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』を観て来ました。 - つるひめの日記


と責任を回避して(笑)、わたしが感じたところを少し。







ティモシー・シャラメ×エル・ファニング『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』海外版予告




エル・ファニングは、重い役から、はじける現代少女まで、1作1作ちがった性格の役に挑戦している。ぜんたいに、可愛いけど演技派女優、という印象がある。


『メアリーの総て』(2018年)では、「フランケンシュタインの怪物」の原作者・メアリー役をやり、『ガルヴェストン』(2019年)では、追われる殺し屋と逃避行する不幸な少女を演じた。


それから、もっとも新しいティーンスピリット』(2020年)では、歌手に憧れる少女を演じ、劇中で、かっこいい歌とダンスも披露している。


なんでもやってしまう。


しかし、『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』のアシュレー役は、いちばん等身大の役なのかも。はじけるように明るくて可愛い。こんなエル・ファニングを、いっぺん見たかった。


劇中、有名監督のインタビューでは、緊張しまくり。憧れの男性俳優に口説かれては、うっとりその気になって、もう少しであぶない橋をわたってしまうところまでいく。


エル・ファニング演じるアシュレーは、興奮するとしゃっくりが出るという。そのしゃっくりも可憐で、彼女の魅力でしかない。


有名監督が、売れっ子脚本家が、憧れの男性俳優が、彼女にちょっと待ってとひきとめ、自分に付き合わせようとするのもなっとく。エル・ファニングが輝いている。


『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』は、ウッディ・アレンのラブコメ映画の傑作。


群衆コメディの達人、三谷幸喜を連想するところがあるけれど、三谷作品は、もっとドタバタで喜劇度が強い(それもけっこう好きだけど)。


ウッディ・アレンの群衆コメディは、粋と笑いのブレンド具合が絶妙。「アッハッハ」というより随所でクスクス笑ってしまう、とこう書きながらおもったけど、わたしはけっこう何度も声をあげて笑っているからこの比較あてにならない(笑)。


余談になるけど、ウッディ・アレン監督は、わたしの古くからの知り合いSさんににている。あるときSさん本人にたしかめたら、ときどきいわれるよ、と認めていた。この話、これ以上の話もないけれど、自分で忘れないように書き留めておきたかったので(笑)。




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わたしの知人ではなくて、ウッディ・アレン監督です(笑)。




つるひめさんが、「今や飛ぶ鳥を落とす勢いのような、ギャツビー役のティモシー・シャラメと書いているけれど、わたしはティモシー・シャラメを見るのが、今回はじめて。


たしかに、二枚目でロング・ヘアーがよくにあう。若いのにもの憂い表情も、サマになっている。


ただわたしは、この1本見ただけでは、顔の特徴がまだ印象づけられていない。次の出演作を見て、どこかで見たことのある俳優だな、ってネットで調べてしまうかもしれない。わたしにとっては、これからの俳優。


コメディ映画って、はずれるとぜんぜんたのしめないときがあるけれど、『レイニーデイズ・イン・ニューヨーク』は、ウッディ・アレン監督とエル・ファニングの魅力を最高に堪能できた。



映画で雨のニューヨークの街並みをたのしんだあと、映画館の建物を出ると、雨。「レイニーデイズ・イン・イタバシ」、といってみても映画のようなロマンティックな気分にはなれない。


帰り道にある「日高屋」へ寄る。


雨でやや寒いけれど、ホッピーと冷やし中華というコラボで映画の余韻をたのしむ。