6月5日(土)、晴れ。
サンシャイン通りにある「池袋HUNANシネマズ」へ、佐藤二朗監督の『はるヲうるひと』を見にいく。
重苦しい映画だった。架空の島にある売春宿を舞台にした話。因縁めいた話が映画を貫くストーリーになっているが、それはどうでもいいような気がする。
観客が、映画の触感を、受け入れるか否かで、評価がわかれるような作品。
売春宿で働く女たちは、哲雄(佐藤二朗)に支配されている。ここから抜け出すことができない。哲雄の腹違いの弟、得太(山田孝之)も、哲雄のいうままに使いっ走りをしている。
主演は、山田孝之と掃き溜めのなかで生きる5人の女たち。
- 仲里依紗
- 坂井真紀
- 今藤洋子
- 笹野鈴々音
- 駒林怜
5人の女優たちは、仲里依紗(なかり・いさ)を含めて、全員美しくは描かれていない。「掃き溜めに鶴」の鶴がいない(笑)。
舞台の映画化だというけれど、もともと実験的な演劇だったのだろうか?
★
島と売春宿、という二重に閉塞された世界。
とくに山田孝之は、映画の仕掛け人、俳優を超えた俳優である(うまく説明できていないな、笑)。
わたしの感想もハッキリしない(笑)。
問題作ではあるけれど、「よかった」とか「おもしろかった」といって、ひとにすすめる気になれない。
★
妻の姉が、乳ガンの手術を終えて退院したばかり。その姉のところへ、妻はいっていた。
午後4時、東武東上線で、川越より駅が3つ先の鶴ヶ島駅で待ち合わせた。
川越より先で待ち合わせたのは、川越がアルコール禁止要請区域で、鶴ヶ島はその対象からはずれている、という理由だ(笑)。
その店の開店が、午後4時だった。はじめていく居酒屋なので、ネットで場所を調べていった。「移転したばかり」とあったが、きれいなお店だった。
表に提灯のない居酒屋で、わたしには、きれいすぎたかもしれない(笑)。