8月7日(土)、曇り。
妻の運転で、川越近くの映画館「ウニクス南古谷」へ、山田洋次監督『キネマの神様』を見にいく。
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松竹映画の100周年を記念した作品で、人気作家・原田マハの同名小説を山田洋次監督が映画化。“映画の神様”を信じ続ける男の人生と、彼を取り巻く人々との愛や友情、家族の物語を描く。
映画監督を目指し、助監督として撮影現場で働く若き日のゴウは、撮影所近くの食堂の娘・淑子や仲間の映写技師テラシンとともに夢を語らい、青春の日々を駆け抜けていた。しかし、初監督作「キネマの神様」の撮影初日に転落事故で大きなケガを負い、作品は幻となってしまう。
(「映画.com」より)
https://eiga.com/movie/92567/
映画は、原田マハの原作に、脚本の山田洋次、朝原雄三がオリジナル・ストーリーを書き加えて、1本にまとめている。
「映画監督を目指し、助監督として撮影現場で働く若き日のゴウは、撮影所近くの食堂の娘・淑子や仲間の映写技師テラシンとともに夢を語らい、青春の日々を駆け抜けていた。しかし、初監督作「キネマの神様」の撮影初日に転落事故で大きなケガを負い、作品は幻となってしまう。」
上の部分は、映画のオリジナル。
ゴウ(菅田将暉)とテラシン(野田洋次郎)は、撮影所に近い食堂の娘・淑子(永野芽郁)が好き。
ゴウは、未来の人生設計に着実なところがあるテラシンに淑子を譲ろうとするが、淑子はゴウに惹かれていた。
初監督作品に失敗したゴウは、撮影所をやめて故郷へ帰ることに決める。
淑子はどうするのか?
こんなシーンがある。
淑子の母は、、、
「あの子があなたを幸せにしてくれるとおもうの?」(セリフは正確ではない)
「幸せにしてもらおうなんておもわない。ゴウちゃんは、いまわたしがいなくちゃだめなんです」
淑子は、そういう。可愛いだけではない、淑子の芯の強さが描かれる。
それから50年後。
酒と競馬に溺れるダメ男・ゴウ。どうやら無職で、高い利子がつくところで借金もしているらしい。
ここからのドラマは、最初志村けんがやる予定だったが、新型コロナに感染して亡くなってしまった。代役が沢田研二。志村けんのゴウも見てみたかったけど、沢田研二も悪くなかった。
山田洋次のキャスティングは、さすが。
若い日のゴウを演じる菅田将暉。
食堂の娘・永野芽郁(可愛い!)。
テラシンの若き日を野田洋次郎。
ベテラン・出水監督をリリー・フランキー。
原節子をおもわせる銀幕の女優を北川景子(きれい!)。
50年後のダメ親父・ゴウを叱るしっかりものの娘を寺島しのぶ。
淑子の50年後を演じる宮本信子。
50年後のテラシンを演じる小林稔侍。
みんな、よかった。安定した演出とあたたかいストーリー。山田洋次作品は、極端なはずれがない。
古い映画が好きなものには、山田洋次監督が描く、黄金期の松竹大船撮影所のふんいきがたのしい。
例えば、食堂の娘・淑子は、人気スター・佐田啓二(中井貴一の父)と結婚した中井益子(同、母)がモデルだろう。
小津安二郎監督は、気立てのいい食堂の娘・中井益子と息子のようにかわいがっていた佐田啓二の結婚をとりもった。
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午後5時から「大石あきこさんの決起集会!」をネットのライブ配信で見る。
www.oishiakiko.net
見逃し配信のチケット販売しているそうです。
大石あきこさんが、自ら進行役をつとめた。山本太郎代表とも、信頼感をもった上で、対等で渡りあう。
それを聞き終わった大石あきこさんが、2点質問をしたい、というと、、、
代表が、「あっ内部から突き上げか」と笑わせる。
「れいわ新選組」の、こうした自由な空気が好きだな、とおもう。
わたしが笑っていると、いっしょに見ていた妻から、
「きみは幸せそうだね」
と、いわれた。