かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

2021年の積み残し①・・・映画『私はいったい、何と闘っているのか』(12月25日)。

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12月25日(土)、晴れ。



テアトル新宿」へ、李闘士男(り・としお)監督、安田顕主演の『私はいったい、何と闘っているのか』を見にいく。





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家庭を大事にし、仕事に全力をそそぎながらも、なぜかそれが空回りしてしまうついてない男。しかし、彼の優しい妻は、みんなの知らない男(夫)の本当の価値を知っている・・・というようなコメディ映画。


安田顕は、横浜聡子監督『俳優 亀岡拓司』で、演技には誠実だが、ちょい役専門の俳優を演じた。この映画が大好きで、横浜聡子監督と安田顕に注目するようになった。


しかし、吉田恵輔監督・安田顕主演愛しのアイリーンは、映画全体にアクが強くて、見ているのが苦しくなった。


今回の『私はいったい、何と闘っているのか』は、全体はつまらなくはなかったけれど、後半の泣かせ映画への展開が不満で、感動しにくかった。


主人公(安田顕)が川に向かって叫ぶシーンは、「なんだ、『青い山脈』のマネかよ』と心のなかで意地悪くおもった。こういうシーンがどうも苦手だ。


演技の達者な小池栄子も、良妻賢母の型から抜けきれない役どころ。しかし、さりげない演技のうまさを見て、やっぱりいい女優だな、とおもう。


これは作り手側の問題だとおもうけれど、安田顕という役者のイメージが、横浜聡子監督の傑作『俳優 亀岡拓次』より先へ出てないような気がする。好きな役者なので、もっと違う役を見てみたい。



映画の公式サイト↓
https://nanitata-movie.jp





帰り、立飲み「ハルタ屋」へ寄る。年末のせいか、昼間なのに混んでいた。30分ほど飲んで、帰る。