2日くらい前にこの情報を聞いたとき、その時点では、まだ正式な発表ではなかったとはいえ、おどろいた。
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渡辺てる子さんは、「れいわ新選組」の一面を象徴するようなひとだった。
シングルマザーで、ふたりの子を育てながら、保育園の給食調理や保険営業などの職を転々とし、40歳を過ぎた時に派遣の仕事についた(渡辺てる子公式サイトから)。
それから18年8ヶ月、非正規労働者として働いてきたが、ついに正社員にはなれず、ある日派遣先企業から一方的に雇止めを受けた。
てる子さんは、街頭演説で、自分を「貧困のデパートです」という。
「当事者を国会へ!」・・・それがれいわ新選組の立候補者を選ぶときの基準のひとつであったとすれば、貧困問題のトップ・ランナーが、渡辺てる子さんだった。
そのてる子さんが「れいわ新選組」から離れる?
しかし、、、
「れいわ新選組」には党員制度のようなものがない(まもなくできるそうですが)。選挙がおわってしまうと、当選しないかぎりは、いったんフリーになってしまう・・・渡辺てる子さんが、ご自身のYouTubeチャンネルでおっしゃっていました。
衆議院選挙がおわってから、てる子さんの肩書きは「れいわ新選組のメンバー」ではなく、「元れいわ新選組のメンバー」になると。そのときのさびしそうな顔が印象に残っています。
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渡辺てる子さんは、Twitterで立憲民主党への移籍を正式に公表した。
私、渡辺てる子は、れいわ新選組山本太郎代表に2019年の夏に参戦選出馬に声をかけていただき、以来その選挙を含め、2度も国政選挙に挑戦する貴重な機会を与えていただきました。
今回の私の決断に対しても、大きなご理解をいただき、どんなに感謝しても感謝しきれません。‥‥
さらには、、、
私、渡辺てる子は、この度、立憲民主党から、4月17日の練馬区の補欠選挙に出馬することになりました。
山岸一生衆議院議員には、大変お力添えをいただいています。
派遣労働者、シングルマザーという当事者として、練馬区で区議会議員として活動することを目指します。
正直いえば、やっぱりなんかさびしいぜ!
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同じ日に、山本太郎代表が「照子さんについて」(2022年2月15日)という声明を公式サイトに出した。
渡辺照子さんが、立憲民主党から
練馬区議会議員の補欠選挙(4月10日告示、4月17日投票)の候補予定者に決まりました。
れいわだったのに?
立憲から??
何故???
と思われた方もいらっしゃるでしょう。
2019年参議院選挙、2021年衆議院選挙をれいわ新選組として一緒に戦ったのが、渡辺照子さんでした。
国政の壁は厚く、2度の選挙で照子さんを当選させられなかったことは、私の力不足でもあります。
私と照子さんの間では、この先、地方自治体議員として、まずは現場の苦しい声を議会に反映させ、少しでも改善していくことを目指す、という共通の考えがありましたが、立憲民主党から練馬区議会の補選で出ないか、というお声がけをいただいた、と照子さんから報告を受けました。
練馬区議会の補欠選は2議席を争う選挙。小さなれいわから出ても当選可能性は低い。野党第一党の候補者となれば、
何よりも、まずは議会に入る可能性が高まり、目の前で苦しんでいる人々のお役にたつことができる。
と照子さんにお話をさせていただきました。
れいわにこだわって活動を続ける、というのも一つのやり方ですが、心ある人を1人でも多く、各地の議会に送り込む活動をやって行かなければ、社会は変わりません。
渡辺照子は、
退路を絶って、社会を変えるために人生を横に置いた仲間です。
所属は変わっても友人であり世の中を変える同志です。
渡辺照子のロックンロールショ−練馬編、皆様にもご注目いただけましたら幸いです。
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「れいわ」から「立憲民主党」に移っても、わたしは渡辺てる子さんのファンなので、練馬区の選挙には、もちろん「渡辺てる子」に投票してくるつもりです(わたしは練馬区民)。
てる子さんとは、ご本人がポスターの貼り替え中に、偶然お会いしたことがあります。予想通り謙虚で、街頭演説の激しさとは別人のようにやさしいものいいをする方でした。
れいわ新選組支持者の多くが、渡辺てる子さんをこれからも応援していくとおもいます。
お疲れ様でした。そして、健闘を祈ります!