かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

桜を見にいく!(3月30日〜4月2日〜4月3日)

3月30日(水)晴れ。東京都品川区。


「桜がきれいなので、明日どこか花見にいこうとおもいますけど、予定がなければ、ご一緒しませんか」とRさんに連絡したら、「私の家の近くでよければ。目黒川がきれいです」というので、翌日Rさんの近くに出かける。


五反田駅で降りて、目黒川沿いに桜を見ながら、大崎方面へ歩く。Rさんは大崎から、五反田方面に向かって歩き、途中で合流する。


桜は満開だった。




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Rさんとは、大崎駅のレストランでお昼を食べて別れた。





4月2日(土)、晴れ。東京都北区。


11時20分から「池袋ヒューマックスシネマズ」へ、中川龍太郎監督の『やがて海へと届く』を見にいく(映画の内容は後日あらためて)。


13時10分に映画が終わったので、JR王子駅へ桜を見にいく。


ここには「平澤かまぼこ」がある。おでんを食べながら飲む立飲み屋。店内はカウンターだけで、5〜6人くらいしかはいれない。


しばらくすわって「音無親水公園」の桜を見る。きのうの目黒川に較べると少し散りはじめていた。



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「平澤かまぼこ」は満杯状態だったので、10分くらい歩いて「名主の滝」へいってみる。




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「名主の滝」入り口。




ここは静かな庭園で、訪れるひとも少なく、ちょっと「隠れ家庭園(かくれが・ていえん)」の趣きがある。


中央の池の周囲には、男滝、女滝などの小さな滝もある。こぎれいでなく、木々が雑然としている感じがいい。


桜の木は、1本だけ咲いていた。



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ひとが少ないので、園内のベンチで読書するのも気持ちいいが、あんまりポカポカしていると、たいして読まないうちに眠くなってしまう。


ヤン・ヨンヒ監督の『かぞくのくに』(2012年)という映画に、「名主の滝」が出てくる。


北朝鮮から病気療養のため一時帰国した主人公(井浦新が、学生のころ交際していた女性(京野ことみと1日だけデートする。そのなかにこの「名主の滝」の入口に立っているシーンが映っていた。


「名主の滝」から王子駅へもどる途中に、開いている居酒屋があったので、寄ってみる。中はそこそこ混んでいた。


黒ホッピーと煮込みを頼む。




4月3日(日)、小雨。


妻が「長い桜並木のあるところが川島町(かわじままち)にあるって聞いてきたから、いってみる?」という。


天気がイマイチだったけれど、とりあえずまだ降っていないので、出かけることにした。


クルマのなかで、ジョージ・ハリスンのソロ・アルバム『Extra Texture (Read All About It)』(邦題:ジョージ・ハリスン帝国)を聴きながらいく。


1975年発表のアルバム。勇ましい邦題には似合わないバラード中心の、どちらかというと地味な作品が多い。


ジョン・レノンの作品は、私小説的な色合いが強いが、ジョージ・ハリスンも、自分のことを歌詞にしないにしても、アルバム全体にはそのときの心身の状態が反映されるタイプのミュージシャンではないか、とおもう。


ジョージ・ハリスン帝国』は、全体の色調が暗い。


一般に、谷間の作品といわれているけれど、わたしは好きである。


聴く側の心の沈んでいるとき、このアルバムは元気に励ましてくれるのではなく、静かに寄り添ってくれる作品集ではないか、とおもう。



妻は川島町と聞いてきたけど、いってみると吉見町だった。


「さくら堤公園 吉見町」という看板が道端に立っていた。それで川島町ではなく吉見町だとわかった。


長い長い桜並木が続き、その両脇に咲いている菜の花とのコラボがきれいだった。



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こんないいところが家からクルマで30〜40分のところにあるなんて、川越へ40年近く住んでいるのに知らなかった。


傘を時々ひらいて小雨をしのぎながら歩いていたが、少し降りが強くなったので、駐車場へ引き返した。