映画『ビリーバーズ』。
7月21日(木)。
「池袋HUMAXシネマズ」へ、城定秀夫監督の『ビリーバーズ』を見にいく。
どういうわけか、池袋駅の出口をまちがえて反対側(西口)の駅周辺をうろうろしてしまい、コーヒーを飲む時間がなくなった。
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漫画家・山本直樹がカルトの世界を通して人間の欲望をあぶり出した同名コミックを、「アルプススタンドのはしの方」の城定秀夫監督が実写映画化。
(「映画.com」から)
カルト教団「ニコニコ人生センター」の命を受けて、無人島で暮らす男・男・女の3人。彼らは修行のため、島で抑制的な生活を続けている。
教団本部から送られてくるギリギリの食料で飢えをしのぐ。教団本部からの連絡以外、外部の情報ははいってこない。
3人は見た夢の内容を正直に告げ、そのなかに、世俗的な欲望が見えると、互いを糾弾しあう。
罪の兆候があれば、彼らは欲望の穢れを洗浄するため、穴を掘って身体を埋め、顔だけ出して反省の時間を過ごす。
男2人と美しい女。
容易に想像できることだけど、次第次第に欲望が抑制できなくなり、それが奇妙な形に進展していく。
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原作は、山本直樹氏の漫画。読んだことなし。
カルト教団のモデルはなんだろう?
むかし浅間山荘に閉じこもった極左集団にも似ているし、オウム真理教にも似ている。
新興宗教のいかがわしさ、という点では、もっと広くいろいろなものにあてはまりそうだ。
展開としては、カルト教団が統制を失い、警察が介入、銃撃戦がはじまる。
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正直いって、おもしろかったか、と聞かれると、わたしは「普通」と答えたくなる。
ハチャメチャな展開は好きだけれど、この映画の場合、だいたいの予想がついてしまう。
主演の3人。彼らは名前ではなく、それぞれの役割で呼び合う。
磯村勇斗(オペレーター)
北村優衣(副議長)
宇野翔平(議長)
それぞれが熱演だけれど、北村優衣は、裸身を晒して、セクシー・シーンも多い。見どころのひとつ(笑)。
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城定秀夫監督の作品は、最近今泉力哉監督とのコラボ作品を2本見た。
『愛なのに』(2022年。監督・脚本)
『猫は逃げた』(2022年。脚本)
どちらもおもしろかった。
それで少し前、DVDをレンタルして『アルプススタンドのはじの方』(2020年。監督)を見たが、これもおもしろかった。
(オリジナルは、高校生の演劇。YouTubeにそっくり全編が出ていた。試しに見たら、最高! 笑ったあげく、じわっと泣けた。高校生の演劇、あなどれない。おすすめです)
以前に見た上記3作品のハードルが高かったせいか、『ビリーバーズ』は、それほどではなかった。