ヤードバーズ。右からジェフ・ベック、隣りがジミー・ペイジ。わたしはあとのメンバーの名前と顔が一致しない。
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どこの映画館で見たのだろうか? 池袋? 新宿?
アントニオーニ監督『欲望』(1967年公開)は、わけのわからない映画としてずっとわたしの記憶に残っている。
映画『欲望』(原題:BLOW UP)の断片映像が見られます。2分34秒。
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カメラマンの青年が、1966年のロンドンを歩き回る。
「スウィンギング・ロンドン」といわれたロック、美術、ファッションが華やかなロンドンの街を、アントニオーニ監督は、ひとりの青年の目を通して描いている。
映画のラスト・シーンが記憶に残っている。
テニス・コートで、ボールのないテニスをやっている。音はない。そのそばをクルマに乗ったピエロが通り過ぎていく。何かいっているようだけれど、音はない。
このイメージも、そのあと『欲望』を見直してないので、ほんとうにそのとおりだったかどうか自信がないがーー。
たしかなのは、ライブ・ハウスのシーンに、現在形で、ヤードバーズが登場する。わたしは、それが目当てで、この映画を見にいったのかもしれない。
誰もそのころは気づいていないが、このヤードバーズは、一時期ジェフ・ベックとジミー・ペイジが、同時に在籍していた貴重な映像だった(あとになってみるとだけど)。
わたしはそのころ、ヤードバーズは知っていても、ジェフ・ベックもジミー・ペイジも知らなかった(ジェフ・ベックは知っていたかもしれない、名前くらいは)。
ジェフが、ジェフ・ベック・グループを、ジミー・ペイジがレッド・ツェッペリンを結成する前の話。
映画では、ジェフ・ベックがアンプにギターを叩きつけ、ギターを壊す。これはジェフの芸風ではない(笑)。
有名な話だけど、最初アントニオーニ監督は、「ザ・フー(THE WHO)」に出演を打診していたが、成立せず、ヤードバーズが代役をつとめた。
THE WHOは、ステージの最後に、ギターやドラムを叩き壊す派手なアクションで登場した当時のいわゆるパンク・バンドだった(彼らの知的な側面は知られていなかった。とくに日本では)。
映画でのジェフ・ベックは、THE WHOのギタリスト、ピート・タウンゼントを演じていたことになる。
日本から見れば、ビートルズやローリング・ストーンズは知られていたけれど、その後登場する数々の個性的なロック・バンドは、まだマイナーな存在だった。
映画『欲望』はまだ見返していないけれど、YouTubeが見られるようになってから、このジェフとジミーが同時に在籍していたヤードバーズのライブ・シーンは何回も再生している。
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ジェフ・ベックとジミー・ペイジが在籍していたヤードバーズの演奏シーン。4分。
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