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8月1日㈭。連日酷暑。
行田市(埼玉県)にある、昔風のラーメン屋さんの「城西ラーメン」へ、Tochan(とっちゃん)、弟、わたしたち夫婦で集まる。
Tochanとは4月の奈良旅行以来、弟とは、アパートの引っ越しの手伝いにきてもらって以来、の顔合わせ。
Tochanはクルマだったので、弟とわたしだけ生ビール、酎ハイを飲んだ。
電子書籍の愛好家であるTochanは、著作権切れの作品を読み返している。
要するに無料のもの…。
「いま、何読んでるの?」
「トーソン」とTochan。
はじめカタカナが頭に浮かんで、それから島崎藤村だと認識した。
「トーソン、どう?」
「おもしろくないな」。
Tochanの回答は、いつも簡潔。解説がない。
食べたらどこか別のお店へいくつもりだったが、Tochanが「うちへくれば。おれも飲めるし」というので、そうすることにする。
途中「ファミリーマート」で、缶酎ハイやビール、乾き物を買ってTochanのところへいく。
Tochanの家は、ひとり暮らしとはおもえないほどきれいに片付いていた。
「暇だから毎日掃除している」という。
わたしが最近まで住んでいたアパートの乱雑ぶりを知ってる妻は、かすかにため息をついて、わたしの顔をちょっと見た。
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夜、Netflixで、坂下雄一郎監督『決戦は日曜日』(2022年製作)を見る。
ベテラン議員の父が引退し、二世の女性(宮沢りえ)があとを継いで立候補する。
はじめ、張り切っているが、さまざまな仕来たりや後援会の口出しがいやになり、落選を希望するようになる……というコメディ映画。
この女性は、与党系の立候補者。自分の意思がままならない。風刺が効いていて、軽い気持ちでたのしめた。