9月1日㈰。曇り時々雨。
森ガキ侑大(もりがき・ゆきひろ)監督『愛に乱暴』を見にいく。
川越近くの映画館でやってない。妻といっしょに電車に乗って、「イオンシネマ板橋」までいく。
心配なのは、台風の影響による雨・風の影響。ギリギリまで保留して、朝方、雨が降っていないのを確認して、チケットを予約した。
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「悪人」「怒り」などで知られる作家・吉田修一の同名小説を江口のりこ主演で映画化し、愛のいびつな衝動と暴走を緊迫感あふれるタッチで描いたヒューマンサスペンス。
(略)
徐々に平穏を失っていく主人公・桃子を江口が演じ、夫・真守を小泉孝太郎、真守の母・照子を風吹ジュン、真守の不倫相手・奈央を馬場ふみかが演じた。
(「映画.com」より)
公式サイト
https://www.ainiranbou.com
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原作は吉田修一の同名小説。この作品を江口のり子主演でどう映画化するかたのしみだった。
小説から映画へ変換するさい、煩雑になるとおもわれる「枝葉」を切りとって、スッキリとさせている。
原作の主な登場人物は、桃子(江口のり子)、その夫・真守(小泉孝太郎)、義母・照子(風吹ジュン)、真守の新しい恋人・奈央(馬場ふみか)。ほぼ4人…。
しかし、映画は、桃子ひとりによりスポットをあてている。その桃子を演じる江口のり子がよかった。
事件らしい事件が起こるわけではない。
でも、すべて彼女のまわりに起こる出来事が、桃子の望む「あるべき日常」とは逆の方向へ向いていく。
桃子から少しずつ理性が失われていく。ジタバタせずに、その経過をじっと見つめる映画の緊迫感がすごい。
わたしは、こういう作品が好きみたいだ。
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映画が終わってから、妻には喫茶店で待ってもらい、3ヶ月ぶりに「散髪」。伸び放題に伸びた髪をすいてもらう。スッキリした。