10月◯日(忘れた)。
松田龍平主演『0.5の男』という5回連続のWOWOWドラマを、「Amazonプライム」で見る。
これがおもしろかった。
『0.5の男』の監督をさがしたら、「沖田修一、玉澤恭平」とある。
玉澤恭平という人は知らないけれど、沖田修一なら、『横道世之介』(2012年)、『滝を見にいく』(2014年)の監督として知っている。
『0.5の男』は、第1話から惹き込まれた。
松田龍平が、40歳のひきこもりの役をやっている。とくべつ暗いとか、手がかかるわけでもない。ただ部屋にこもってゲームをやっている。人と会うのが苦手らしい。
この松田龍平が無表情で、最高にいい。
実家を、両親と妹ファミリー(4人)の二世帯住宅にリフォームするが、もうひとり、ひと部屋を占拠している男がいるので、「2.5世帯住宅」の家になる。
登場する俳優が、子役も含めてみんないい。オーバーな演技をしない。
下の子どもが通う幼稚園の女先生(西野七瀬)が、いい感じでさりげなく作品をサポートしている。
ことさらドタバタの笑いを細工してないし、起こるエピソードもわざとらしくない。要するに「湯加減がいい」(笑)。
5話を2日間で見た。
★
『0.5の男』を見た余波で、その翌日「Amazonプライム」で沖田修一監督の『滝を見にいく』(2014年)を見直した(有料)。
「滝と紅葉を見る」バス・ツアーに行く。
添乗員が新人の男性で、山中はぐれてしまい、7人のおばちゃんは、迷子になってしまう。
迷子で過ごすおばちゃんたちの困った一夜を、淡々と描いている映画で、ふざけすぎず、可笑しくて、楽しい作品だった。