11月25日㈪。晴れ。
ジェームズ・マンゴールド監督の『名もなき者(A COMPLETE UNKNOWN)』が2025年2月28日に公開される。若き日のボブ・ディランを描いた劇映画だ。
60年代のディランを描いたドキュメンタリー映画は、これまでに何本か製作されている。でも、フィクションは初めて⋯。
ニューヨークにやってきた少年が、最初にフォーク界を、そしてロック界を激変させる。ウソのようなホントの話を、どう描くのか?
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ビートルズは荒いようで緻密な音楽的計算があった。しかしディランの音楽は、極端にいえば、毎回「せ〜の」で、ぶっつけ本番のようだ。それがおもしろくてしょうがない。
60年代のボブ・ディランは、フォークにはじまり、フォークとロックを融合させ、やがて、かつてのファンから非難を浴びつつロックになり、最後はカントリーになって、彼の60年代が終わる。
ディランの歩みは、60年代、70年代⋯⋯世紀をまたいでいまも続いている。その「はじまりのはじまり」を映画はどう描くのだろう?
あまり期待しすぎないで待っていよう(笑)。
ボブ・ディランの初期の恋人、スージー・ロトロ(映画の名前はちがうみたいだ)をエル・ファニングがやっているのもたのしみ⋯。
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「ライク・ア・ローリング・ストーン」(こちらは本物。動画をそのまま貼れないので、URLで代用します)
https://www.youtube.com/watch?v=oXUTsWy4XSo
非難ゴーゴー、フォークからロックへ変身。エレキを持ってステージに立つディランに、客席から「ユダ!」と怒りのヤジが飛びます。
ディランは「嘘つきめ」といったあとで、バンドのギタリストに「もっと音量をでかくしよう」と、客席の怒りを煽ります。スゴイ気迫の瞬間!!
その怒りをぶつけるような激しい演奏です。和訳つきなので、できたらごらんになってください。