12月8日㈰。
ジョン・レノンが射殺されてから、44年目の命日。
突然の死は、いうまでもなくショックだった。
亡くなって数年は、その日をどう過ごしていいかわからず、12月8日の夕方になると、誰かを誘って飲みにいき、ジョンやビートルズやロックの話をしながらグダグダになるまで飲んだ。
相手がいない年は、居酒屋で「ひとり飲み」をやって過ごした。
でも、さすがに、もうそういうこともなくなった。
★
12月3日、つるひめさんから、テレビで、ジョンが出演する「マイク・ダグラス・ショー」を放送する、という連絡をもらう。
「ららぽーと富士見」で、映画『雨の中の慾情』を見たあとにメールを見た。
直で帰れば放送に間に合う。テレビを見る習慣がないので、連絡をもらわなければ見逃すところだった。ひめに「ありがとうございます」の返信をする。
1972年⋯⋯30代前半のジョンが、ゲストとしゃべり、歌う番組。比較的髪の短いジョンが精悍でかっこいい。
この映像をはじめて見たのは、リアルタイムに開催された「ビートルズ・シネ・クラブ」の「ビートルズ復活祭」ではなかったかとおもう。
いち早くビートルズの新しい映像が見られる「復活祭」には何度か参加した。この映像も、どの日かの「復活祭」で見たような気がしている。
当時は字幕がついてなかったので、ジョンが何をしゃべっているのかわからなかった。字幕つきで見るのは、今回がはじめてだった。
(映像をちょっとだけ)
★
「マイク・ダグラス・ショー」から話は変わって⋯⋯。
次にアップするのは、同じ1972年におこなわれたチャリティ・イベント「ワン・トゥ・ワン・コンサート」。
演奏しているのは、「コールド・ターキー(邦題:冷たい七面鳥)」。
薬物による禁断症状の苦しみを、ジョンがシャウトで表現する。後半になるほど、それはますます激しくなる⋯。
「コールド・ターキー」和訳。
体が熱い
酷い熱だ
先は見えない
空も見えない足は重たく
頭も重たい
赤ん坊になってしまいたい
死んでしまいたい
コールドターキーが、俺を痛めつける
体中が痛い
骨まで鳥肌
誰も見てられない
一人にしてくれ
両目は開きっぱなし
眠れない
確かな事は
俺は冷凍庫の中
コールドターキーが、俺を痛めつける
36時間も
苦しみにのたうち回っている
お願いだから誰か
俺を救ってくれ
あぁ、いい子にするから
どうか助けて
なんでも約束する
この地獄から出してくれ
コールドターキーが、俺を痛めつける
(「りりっくりすと」さんの和訳から)
注:タイトル「コールド・ターキー」は、スラングで「(薬物等を突然断つことで起きる)禁断症状」を指す言葉です(語源は、禁断症状の時に起こる"鳥肌"からと言われてます)=「りりっくりすと」さんの説明。
https://lyriclist.mrshll129.com/johnlennon-cold-turkey/#google_vignette