かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

お正月の集まり〜映画『クラブゼロ』を見る。

映画『クラブゼロ』。

 

 

1月2日㈭、晴れ。
Sさんの運転で娘の住む「的場」へ向かう。途中にある橋(名前忘れた)の上から、雪をかぶった富士山が見えた。この橋は、空気の澄んだ青空の日だけ、富士をおがむことができる。

 

この日に集まった人たち。

◯けんちゃん(Sさんの、亡くなった姉の長男)。
◯息子家族(妻、長女、息子)。
◯娘家族(夫、双子、娘)。
◯わたしたち夫婦。


総勢10人が、娘の家に集まる。


母の年齢を考え、娘が場所と手間を提供してくれた。


焼き肉と鍋とその他⋯⋯。ビールは、けんちゃんと息子とわたしが飲む。


缶ビールの蓋を、わたしがプシュッとあけるたびに、Sさんから「去年の自損事故を忘れるな!」っと、注意される。内心「うるせえー」とおもいながらも、「わかった」と静かにこたえた。


(注:「自損事故」とは、わたしが勝手に酔払って転倒、救急車で病院へ運ばれたことをさす)



1月4日㈯、晴れ。
新宿武蔵野館」へ、ジェシカ・ハウスナー監督の『クラブゼロ』を、Sさんと見にいく。ひさしぶりの新宿。


新宿駅の地下から新宿武蔵野館へは直通で行けるが、見たことのないコーヒー・ショップが途中にあった。新しくできたのか、たんにわたしがいままで気がつかなかったか、ハッキリしない。


「映画.com」のクレジットに、『クラブゼロ』は、「オーストリア・イギリス・ドイツ・フランス・デンマークカタール」合作作品となっていた。いわゆる大作映画ではないのに、ずいぶんたくさんの国が協力している。

www.youtube.com

 

名門校に赴任してきた栄養学の教師ノヴァクは、「意識的な食事」と呼ばれる最新の健康法を生徒たちに教える。それは「少食は健康的であり、社会の束縛から自分を解放することができる」というもので、無垢な生徒たちは早速実践を開始する。


ノヴァクの教えに感化された生徒たちは「食べないこと」に多幸感や高揚感を抱くようになり、その言動は次第にエスカレート。両親たちが異変に気づいた時にはすでに手遅れで、生徒たちはノヴァクとともに「クラブゼロ」と呼ばれる謎のクラブに参加することになる。

 


(「映画.com」から)

 

昨年、わたしはぶくぶく太ってしまったので、11〜12月にかけて「1日1食・健康法」の本を3〜4冊読み、実践してみた。

 

これが成果をあげ、みごと4〜5キロ痩せた。


(ところが年末年始、気がゆるんで「2食半」になったら、また元へもどってしまった。いかん、とはわかっているが⋯)


だから、身をもって「少食=健康法」という考えはわからなくはないが、この映画では極端に走り、少量の食べ物も受けつけなくなる。


淡々と描かれているが、子供たちの「減食ぶり」が、映像で描かれると気持ち悪くて、あるシーンでは、おもわず目を伏せた。


ムード的に怖い感じはある。音楽も怖い。


「ハ〜ン」とみんなで合唱して、誰かが「ハン」と短くリズムを刻む。意味がわからないけど、ぶきみな気がする。


しかし正直いって、わたしにはよくわからない映画だった。