逞しく生きていく少年たちを描いた傑作反戦マンガ。
3月23日㈰。晴れ。
午前11時、稲毛(千葉県)からsekine夫妻川越駅へ到着。
最初の予定3月8日が、雨で延期。
延期した3月16日も雨。
そして今日(3月23日)、やっといい天気になった。
sekine夫妻と会うのは、わたしの弟夫婦をまじえて6人で行った、茨城の1泊旅行以来だ。
今日は、Sさんの運転で、東松山市の「埼玉平和資料館」まで1時間ほどドライブする。
意外に道はすいていた。
「弟さんたち元気?」
とsekine氏が聞く。
そういえば、昨日(3月22日)熊谷(埼玉県)へ墓参りに行き、弟たちと食事をしたばかりだった。
「弟は禁酒2ヶ月目。お酒を飲みすぎて失敗し、恐妻の怒りをかったらしい(笑)。昨日も4時間ノンアルコール・ビールを飲んでたよ」
弟は、この機会に断酒しようと半分本気でおもっているようだが続くだろうか?
昨日は恐妻のsacchanとわたしだけが4時間生ビールを飲んだ──sekine夫妻にそんな話をする。
東松山へ到着。
この一帯は「こども自然動物公園」、「大東文化大学」などが隣接していて、緑が多い。子供がちいさなころは、動物園めあてに何度か来たこともある。
前回有料だった「平和資料館」は、無料になっていた。しかし、ここは一種「昭和民俗資料館」で、戦争の被害や加害の実態を伝える「平和資料館」としてのメッセージは、あまり伝わってこない。
いつだったか、ニュースで全国の平和資料館から戦争の加害を伝える展示品が減少しつつある、と聞いたことがある。
安倍政権以来、戦争の悲惨さ、とくに加害による「戦争の残酷さ」を「黒塗り」にしようとする歴史の修正が目立つ。
数日前「れいわ」のやはた愛衆議院議員が、広島の小学校教材から『はだしのゲン』が消えていることへの疑問を、国会の質疑でとりあげていた。
そのショート動画です。
中沢啓治氏によるマンガ『はだしのゲン』は、中沢氏自身の体験がもとになっている。マンガという表現で、原爆や戦争の残酷さ、悲惨さが、子供でもわかるように描かれている。
原爆の非人間性を描いた優れた絵画・小説・映画もあるけれど、わかりやすさと普及力で『はだしのゲン』に及ばない。
「東京新聞デジタル」(2023年2月18日)に、こんな記事を見つけた。
広島市教育委員会は、市立小学校3年生向けの平和学習教材に引用掲載してきた漫画「はだしのゲン」を、2023年度から削除し、別の被爆者体験談に差し替えることを決めた。理由は「被爆の実相に迫りにくい」からだという。原爆の恐ろしさを伝える世界的な名作「ゲン」への評価としては首をかしげたくなるが一体、何が問題なのか。(宮畑譲)
それより前にも『はだしのゲン』が、図書館の「開架式」から「閉架式」の棚に移された、という話も話題になった。
戦争の残忍さを目隠していこうとする政府の姿勢⋯。
ジリジリ戦争へ近づいているようで怖ろしい。
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川越へもどり、個室のある「野草庵」で、ビールや酎ハイで乾杯する。
「平和資料館」への危惧から、こんな話も出た。
国民民主党が支持を集めている。彼らは「原発推進」で、「憲法改正にも前向き」だ──これを国民はどう捉えているのだろうか?
国民民主党のバックに「連合」という組織があり、そこの芳野 友子会長は、与党とも親和性が高い。「連合」の出方次第で、いつ国民民主党は、与党へなびいてしまうかもしれない──彼らを「自民・公明」との対立軸として支持するのは危険すぎる。
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ビートルズの話──これはビートルズ・ファンのsekine奥さんと。
YouTubeで最近のポール・マッカートニーのコンサートを見ていたら、ビートルズ名義の新曲「Now and Then」をライブでやっている。
ステージの背景には、現役だった8年間のさまざまなビートルズの映像が映し出される。
コンサートを見ている観客のなかには、涙を浮かべる人、顔を手でおおう人たちがいる──嗚咽をこらえているのだろう。
でもね、現役を一緒にすごした世代がそうなるのはわかるけど、もっと若い人もそうなっているんだ。どういうことなのかな。いや、わかる気がするんだけど⋯⋯。
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ポール・マッカートニー(82歳)。いまも元気でうれしい!