4月5日㈯。
朝、Sさんの運転で「ウニクス南古谷」へ土井裕泰監督の映画『片思い世界』を見にいく。
駐車場のクルマも、ビルのなかの人も少ない。
ショッピングモール全体がまだ眠っている⋯。
相楽美咲、片石優花、阿澄さくらの3人は、東京の片隅に建つ古い一軒家で一緒に暮らしている。それぞれ仕事、学校、アルバイトへ毎日出かけていき、帰ってきたら3人で一緒に晩ごはんを食べる。リビングでおしゃべりをして、同じ寝室で眠り、朝になったら一緒に歯磨きをする。家族でも同級生でもない彼女たちだったが、お互いのことを思いあいながら、楽しく気ままな3人だけの日々を過ごしている。もう12年、ある理由によって強い絆で結ばれてきた3人には、それぞれが抱える“片思い”があった……。
(「映画.com」より)
脚本は、坂元裕二。主演は、広瀬すず(美咲)、杉咲花(優花)、清原果耶(さくら)。
この映画には、「仕掛け」があるので、それを、これから見る人の前でバラすというのは反則技(はんそくわざ)。
なので、ストーリーに触れるのは自粛します⋯。
旬な三人の女優を見ていたら、退屈はしない。けれど、最近こういうトリッキーな仕掛けのストーリーより、シンプルな筋で、登場人物をじっくり描いていく作品が好き。
同じ坂元裕二脚本、土井裕泰監督の映画では『花束みたいな恋をした』(2021年公開)の方が感動できた。
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■熊谷市「小江川1000本桜」。
クルマを走らせること40〜50分。滑川の森林公園より奥に「小江川(おえがわ)1000本桜」はあった。来たのははじめて。
駐車場が見あたらなかったので、近くのコーヒーショップの駐車場に停めて、コーヒーを飲む。ひと休みだ。
そこから桜が咲く場所まで歩いていける。駐車場から桜のところまで段差があるので、細い板がさしかけてある。手すりに手をかけながら降りていくと、最後に板の一方がガタンと持ち上がった。板を固定していない。一瞬ドキっとした。
桜はきれいだった。「来たかいがあった」とSさんがいった。
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■行田市の「さきたま古墳」へ向かう。
「小江川」は熊谷市のはずれにある。ナビに従ってクルマを走らせるとまもなく「江南」へ出た。
認知症になってから、父が入所していた老人施設が途中にあった。ここを通るのはそれ以来だ。町はずれなので、用がなければ来ることがない。
そこから熊谷のメイン通り(国道17号)を走って、行田市の町へ向かう。
途中左折して行田へいく旧道へ。熊谷市平戸。むかし住んでいた家の前を通り抜ける。家々は新しくなっても、風景はあまり変わっていない。
旧道を行田まで行って、忍城跡(おしじょうあと)を抜ける。和田竜の歴史小説『のぼうの城』はここが舞台。石田三成の水攻めに持ちこたえ、忍城はなかなか落ちなかった。いまは記念館になっている。
水城公園(2017年のドラマ『陸王』の舞台)を散歩しようとおもったら、「桜祭り」で駐車場方向へはいれない。
水城公園の散歩をやめて、「さきたま古墳」へ。
「さきたま古墳」は、にぎわっていた。
桜は満開。菜の花との「共演」も楽しい。
Sさんは、5日前3人の友だちとここを散歩したが、そのときはまだ桜はたいしたことなかった、という。いまは満開。
上までが100段。Sさんは5日前に登ったという。この日はパスした。
明日は天気予報に雨マークがあるので、今日が今年最後の花見になるかもしれない(実際は翌朝川越の水上公園で桜の下を散歩できた)。
午後5時に、「城西ラーメン」があくので、「さきたま古墳」を引き上げる。
「城西ラーメン」で、屋台風ラーメンと餃子をつまみに、濃いめの酎ハイ3杯を飲む。
変わりのないただの1日。
それでも、ルー・リード風に「完璧な1日」といってみたい。
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「完璧な1日」── 映画『Perfect Days』の主題曲。ルー・リードのダルい歌と歌詞がたまらん!⋯⋯和訳つきで!