4月18日㈮。
12時より本郷三丁目の「CS眼科」。Sさん同行。
人やモノが2つに見えたりする症状──まだなおっていない。3週間後にもう一度検診を受けることにする。
本郷三丁目から東大構内の三四郎池周辺を散歩、「言問(こととい)通り」をくだって、根津駅から自宅へ向かう。
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4月19日㈯。
午後2時、川越駅へタカシ君(山口県)、ヨシダ君(栃木県)来る。
エリック・クラプトンのコンサートを見るためで、きのう(4月18日)が、まさにその日だった。
「Old Loveに感動した」とタカシ君。
わたしは、ヨシダ君(2回目)と、4月24日に日本武道館へいく予定。
買い物(酒類、ツマミ)をしていたSさんと合流し、Sさんの運転で自宅へ向かう。
1時間くらい遅れて、トミ坊(東京葛飾区)が川越駅からタクシーでやってきた。
それから7時間半、延々と飲み会が続いた。
クラプトン話はいいとして、タカシ君の学生時代の「恋バナ」は、何度も聞いているから、「またか」とおもいながらみんな聞いていた(笑)。
収穫もあった。
武道館公演と並行して、クラプトンの1994年のライブ映画を、いま映画館でやっている、とヨシダ君が教えてくれた。
明日、それをタカシ君、トミー坊と3人で日比谷へ見にいくのだ、という。おれも見たい!
彼らはかなり酔って市ヶ谷のホテルへ帰った。
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4月19日㈰。
午前は、きのうの飲み会の疲れが残っている。ベッドでゴロゴロしながら過ごす。
きのう教えてもらったクラプトンのライブ映画は、近いところでは、「さいたま新都心」の「Movixさいたま」でやっていることがわかった。Sさんと行くことにする。
「川越」→「大宮」乗換え→「さいたま新都心」。
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映画のタイトルは『エリック・クラプ
トン 「nothing but the blues」』。
16時20分から上映開始。
先にいってしまえば、想像を超える感動だった。
この映画、すごいエリック・クラプトンが見られる。
製作総指揮は、マーティン・スコセッシ!
彼は、以前ジョージ・ハリスンやボブ・ディランやローリング・ストーンズの映画もつくってくれた。どれもすばらしい!
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映画は、1994年ライブで、全編がブルースのカヴァー。
予告編を見ると半分くらいインタビューで構成されているようにみえるが、すぐ本編のライブにもどるので邪魔にならない。
ブルースのルーツも勉強できるし、エリック・クラプトン自身のブルースへの熱い想いを聞くこともできる。
ライブ以外、簡潔なのが何よりいい──音楽好きのこころを知っている。繰り返しいう。なにしろ製作総指揮がマーティン・スコセッシなのだ。
「コカイン」のように、クラプトンが自身のライブでもよく演奏するカヴァー曲もあるが、自作のヒット・ソングは1曲も演奏されない。
半分以上がなじみのないブルース・ナンバー。
前半、そのブルース・ナンバーが心地よくて、きのうの疲れもあって一瞬寝てしまったが、「こら寝ている場合じゃないだろ」とSさんに起こされた。気持ちをひきしめる。
有名ギタリストのなかで、エリック・クラプトンは長いインプロビゼーション(即興演奏)をやるほうではない。あくまで楽曲中心の構成。
それがこのコンサートでは、別人のようにギターで攻めに攻めてくる。こんな一心不乱にギターを弾きまくるエリック・クラプトンを、生のライブでも映像でも見たことがない。
ヴォーカルも聴きものだった。
歌とギターが激しく対話でバトルする。ブルースの醍醐味。その相乗効果で、楽曲がどんどん高みにせりあがっていくような気分になる。
世にいうロック三大ギタリスト=エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジのなかで、自分でヴォーカルをとるのはエリック・クラプトンだけ(ジェフ・ベックもとるが決して得意とはいえない)。
クラプトンも、1960年代には、ヴォーカルは控えめだった。が、アルコール依存性から立ち直り、1980年代中ごろからどんどん声が力強くなった。
特にこの映像のヴォーカルはすごい!
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大満足、壮絶な105分が終わった。
「すごいなあ。こんなエリック・クラプトン見たことないよ」というと、「知らない曲が多かったけど、退屈する暇がなかった」とSさんもいう。
「日本海庄屋」の刺身定食でビールを飲む。
ヨシダ君たちに「クラプトンの映画、すごかった。教えてくれてありがとう」とLINEを打つ。まもなく、ヨシダ君の代わりにタカシ君から「いま3人で飲んでます。クラプトンの映画、ほんと感動しました」と返信がきた。
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YouTubeにある動画の一部をアップしますが、できれば大画面大音量で感動したいもの。