初日舞台挨拶。左から青柳拓監督、水道橋博士、三又又三、原田専門家。
6月28日(土)。
朝早く会社の旅行で大宮(集合場所)へ行くSさんと川越駅まで20分ほど歩く。
川越駅でSさんと分かれた。
池袋の中央図書館へ寄って、2〜3時間本を読んでから渋谷へ行こうと思っていたが、図書館が臨時休館で空振りに終わった。外歩きにはつらい暑さだ。
映画館(渋谷)の近く、スターバックスで約2時間本を読む。川本三郎さんの『荷風の昭和』をまだ読んでいる。
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上映15分前に「ユーロスペース」へ入る。3階のロビーは上映待ちの人でいっぱい。座席も満席だった。
12時40分より、上映スタートする。
予告編です↓
2022年の参議院議員選挙に立候補した水道橋博士の選挙活動に密着し、奇跡的な当選からうつ病による議員辞任とその後を追ったドキュメンタリー。
2022年6月、お笑いタレントの水道橋博士は、参議院議員選挙にれいわ新選組から急きょ立候補することになった。弟子や元マネージャー、仲間の芸人たちで構成された素人チームは、手探りでドタバタな選挙活動に奔走。モハメド・アリの名言「Me We(私はあなたたちだ。あなたたちは私だ)」から民主主義の根幹としての政策を打ち出した水道橋博士は、比例代表候補として全国を飛び回り、奇跡的に当選を勝ち取る。しかし国会初登院からわずか3カ月後、水道橋博士はうつ病を発症し、休職と辞任を余儀なくされる。
(「映画.com」より)
2022年7月の暑かった参議院選挙。カメラは水道橋博士の街宣を追う。
移動の街宣車で、博士は車外に向けて麻生太郎議員のモノマネをやって車内を笑わせる。自分自身の緊張をほぐしているようにもみえる。
「れいわ新選組」から出馬したので、大阪選挙区から出馬しているやはた愛さん(このときは落選)の姿も映る。
二人の合同街宣。暑いので、やはた愛さんの髪が、水をかぶったように汗で濡れている。
商店街を練り歩く水道橋博士とボランティアたち。
笑顔で迎える人たちもいる。
「口ばっか」と毒づいて通り過ぎる人もいる。
そして、無関心で通り過ぎる多くの人々──彼らの多くは、自分の暮らしが政治とつながっている、なんて寸分思ったこともないのだろう。
映画を見ながら、選挙に立候補するってたいへんだな、ってあらためて思う
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水道橋博士は、全国比例でみごとに当選。しかし、3ヶ月後に鬱病を発症、6ヶ月後には議員を辞職することに。
「俺、もう終わっちゃったかなあ」と慨嘆する博士の表情をカメラが捉える。
撮影は休止。このまま映画は中止になるかもしれない。
「もう芸能界にはもどれないだろう」
自転車に乗って「ウーバーイーツ」の配達をする博士の姿を見せて、映画は終わる。
で、結局は悲劇のドキュメンタリー映画?
いや、それが青柳拓監督の気質なのか(監督は好青年!)、水道橋博士のキャラクターなのか、映画を見たあとの印象は暗くない。
現在の水道橋博士が鬱から立ち直って(詳しくは知らないが)、インターネットなどで活動を復活させているのを知っているからそう思うのかも。
組織の応援なく、ボランティア中心の草の根選挙は他党よりたいへん。ポスター貼りからチラシ配りまで手があけば立候補者当人がやらなければならない。
わたしのような「れいわ」支持者は、「水道橋博士お疲れ様でした」と声をかけたくなるような映画だった。
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山本太郎代表に映画完成の報告を(ショート動画)。