かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

1960年代、米ソの核戦争が起きたら──を描いたのが映画『世界大戦争』だった。

 

 

9月6日(土)。

核武装は安上り」という国会議員が票を集めたり、「とんでも憲法草案」をかかげる政党が大躍進したり、今この国にはどういう「地殻変動」が起きているのか。

 

 

そもそも今回の参議院選挙で躍進した国民民主党、参政党は、原発推進派であって、それだけでもわたしは腰が引けてしまうが、支持する人たちは福島の原発事故が起きたときの「もう二度と原発はごめんだ!」という痛切な後悔を忘れてしまったのだろうか。

 

 

「大衆はすぐ忘れるから」という蔑んだ言葉を何かで耳にしたとき、「バカにするんじゃねえ」と思ったけれど、いまの政治動向を見ていると、渋々認めざるを得ないような気がしてくる。

 

 

 

 

4〜5日前、Amazonプライム松林宗恵(まつばやし・しゅうえ)監督の『世界大戦争(有料)という昔に見た映画を見た(1961年公開)。

 

予告編。

www.youtube.com

 

 

計算すると、わたしがはじめて見たのは12歳のころ。ロードショーより半年くらい遅れて、地元の映画館で見たはず。

 

 

核戦争が勃発して、世界が一瞬にして壊滅するさまを描いている。

 

 

出演は、フランキー堺乙羽信子宝田明、星由里子、笠智衆山村聡など──豪華俳優が出演している。

 

 

「戦後16年、おれたちはコツコツ働いてなんとかここまでやってきた。それがまた戦争でご破産にされてたまるかよ」──フランキー堺が、顔を歪めてやりきれなさをもらす。

 

 

核戦争が起こってしまったら、個人ではどうすることもできない。地球の生物はみんな光熱で蒸発してしまう⋯⋯。

 

 

映画『世界大戦争は、世界が破滅していく核戦争の恐怖をストレートに描いていた。

 

 

今見ればB級映画だけれども、12歳のわたしは、自分が核爆発の熱線で一瞬に溶けてしまう妄想にとりつかれた。

 

 

 

 

1960年代前半──実際に米ソの対立が深刻化して、しきりに核実験がおこなわれていた。

 

 

子供のあいだでも、

 

 

「明日、放射能が雨にまじって日本にくるんだって。雨に濡れないようにしなきゃ」

 

 

そういう声が伝わってくる。

 

 

米ソの核戦争は、現実味を帯びていた。

 

 

そんな時代に見た映画『世界大戦争』は、本当に怖かった。