
10月23日(木曜日)。
高市早苗総理への支持率が高いという。
ネットに出ている「読売の世論調査」(2025年10月25日)の見出しによれば、「高市内閣の支持率71%。歴代5位の高さ」とある。
国民は、高市早苗という総理大臣に何を期待しているのだろう。
そして「維新」との「合体」。わたしには「悪夢」が現実になった、としか思えない。
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「悪魔の合体」が、まず主張するのは「国会議員の定数削減」。
ろくに仕事もしない議員を減らせれば無駄な経費を削減できる──というのが、かねてから「身を切る改革」を主張する「維新」の言い分。
「そうだそうだ」──と、つい言いたくなってしまう。
でも待って!
議員の定数削減で減るのは、「経団連」とか「連合」とか「宗教団体」とか、大きな支持組織をバックに持たない中小政党の議員たち。
これを削減すれば、国民の小さな声はますます国会へ届けにくくなる。
二世三世議員は基盤があるから消えないし、大資本に隷属する政党に身を置く議員は、国会で昼寝していても安泰──。
こんな議員たちが国民の声に真摯に耳を傾けるだろうか。
つまりは、権力構造の上層部にとって、「金」と「組織票」で好き勝手にあやつれる政党がますます勢力を強めることになる。
選択を誤るとブーメランは、一周してわたしたち国民に帰ってくる。
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少し前、選挙ウォッチャーの畠山理仁(はたけやま・みちよし)氏の「X」への投稿が目にはいった。
議員定数を減らしても節約できる経費はわずか。多様な意見は届きにくくなり、偏った決定も通りやすくなる。議員への不信感や不満があるのは理解するが、そもそも有権者がパフォーマンスや知名度重視で仕事をしない議員を当選させてきたことが原因の一つでは。定数を減らさずちゃんと働く人を選べばよい。
畠山氏が「定数削減の罠」を言いあてている。
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さらに『羽鳥慎一モーニング・ショー』(テレビ朝日)での猿田佐世氏の発言が問題になっているという。
「Y!ニュース」が、「女性自身」の記事を紹介している。
「今日はこれ一言だけ言えれば、と思って来てるんですけど」と前置きした猿田氏は以降、強めの口調で、
「『身を切る改革』っていうんですけど、切られるのはアナタです! テレビを見てらっしゃるアナタです!」
(略)
「議員って、民主主義の基本、私たちの代表だし、私達の声なんです。彼らの人数を切るってことは、ますます今遠ざかっている政治がますます遠くなっていく」
「おかしなことをやってる人がいたら選挙で落としていけばいい。企業団体献金を禁止すればいい。解決の方法が違う」
「カッコイイこと言えばいいんじゃないんです! 『身を切る改革』って言いますけど、切られるのはアナタであり、私である!」(すべて猿田氏)
そして「女性自身」の記事はこう続く。
ネット上ではその発言の内容自体には賛同する声も上がっている。だがネットニュースのコメント欄には、その熱弁ぶりに拒否反応を示す声も多く⋯⋯。
として、次に否定的なコメントの引用が続く。記事の内容から「女性自身」の記者は、猿田佐世氏を批判する立場に立っている。
わたしには、猿田佐世氏の発言は「議員削減」について的を射た批判のように思えるが⋯⋯。
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この人たちも「定数削減」の「罠」を訴えている。
「れいわ」のような小さな政党は消滅する!?(6分14秒)
「日本共産党・山添拓議員」も「議員定数削減」の危険を訴える(5分39秒)。