
10月30日木曜日。
散歩を兼ねて川越駅東口図書館へ行ったら、『キネマ旬報11月号』が、映画『旅と日々』の特集をしていた。
中を見ると、つげ義春の特集でもあった。
なにはともわれ、空いている机と椅子を確保して読む。
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『旅と日々』──三宅唱監督。11月7日公開。
三宅唱監督のインタビュー。三宅唱&シム・ウンギョンの対談インタビュー。
内容の輪郭が少しずつ見えてくるにつけて、期待が膨らんでくる。
「海辺の叙景」と「ほんやら洞のべんさん」──夏と冬の全く違う話がどう合体するのか。最初に感じた疑問も解けてきた。
それと、うれしかったのはつげ義春の作品を映画化した歴代監督のインタビューが収録されていること。
- 『無能の人』。1991年。竹中直人監督。出演:風吹ジュン
- 『ゲンセンカン主人』1993年。石井輝男監督。出演:佐野史郎。
- 『ねじ式』1998年。石井輝男監督。出演:浅野忠信、藤谷美紀。
- 『蒸発旅日記』2003年。山田勇男監督。出演:銀座銀吟八、秋桜子。
- 『リアリズムの宿』2004年。山下敦弘監督。出演:長塚圭史、山本浩司、尾野真千子。
- 『雨の中の欲情』2024年。片山慎三監督。出演:成田凌、中村映理子。
- 『旅と日々』2025年11月7日公開。三宅唱監督。出演:シム・ウンギョン、堤真一、河合優実、高田万作。
全7作品に携わった6監督が語る原作への想いと、映画化への苦心が興味深かった。
(石井輝男監督は2本映画化している。故人なので生前のものが再録されていた)
2時間くらい図書館にいるつもりでいたが、4時間過ぎていた。
帰りぎわ、Amazonから『キネマ旬報11月号』を取り寄せる。
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1分30秒予告編。