かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

映画備忘録3本 ( 『ミーツ・ザ・ワールド』 〜 『TOKYOタクシー』 〜 『見はらし世代』)

『ミーツ・ザ・ワールド』。





11月6日(木曜日)。

「ウニクス南古谷」でひとり、松居大悟監督の『ミーツ・ザ・ワールド』を見る。

 

 

仕事と趣味だけの生活に不安と焦りを感じた彼女は、婚活を開始する。しかし、参加した合コンで惨敗し、歌舞伎町の路上で酔いつぶれてしまう。そんな彼女を助けたのは、美しいキャバクラ嬢のライだった。ライとの出会いをきっかけに、愛されたいと願うホスト、毒舌な作家、街に寄り添うバーのマスターなど、さまざまな人たちと知り合い、関わっていくことで、由嘉里は少しずつ新たな世界を広げていく。(「映画.com」より)
https://eiga.com/movie/103958/

 

 

歌舞伎町の夜の街で仕事する若者たちが「性善説」で描かれている。

 


OL嬢の由嘉里(杉咲花)は、仕事にも趣味にも行き詰まりを感じていたが、歌舞伎町の夜に生きる人たちと知り合うことで新しい自分を発見する──というようなメルヘン映画で、人物描写は類型を出ない。やや青臭くもある。

 

見たあとの感触はよかったが、リアリティは感じなかった。

 


 

 

 


11月21日(金曜日)。
「ウニクス南古谷」で、Sさんと山田洋次監督『TOKYOタクシー』を見る。

 

本作が91本目の監督作となる名匠・山田洋次が、倍賞千恵子木村拓哉を主演に迎え、2022年製作のフランス映画「パリタクシー」を原作に、人生の喜びを描いたヒューマンドラマ。(「映画.com」から)
https://eiga.com/movie/103285/

 


倍賞千恵子は好きだけれど、木村拓哉の映画はあまり見たことがない。以前同じ山田洋次監督の時代劇『武士の一分』(2006年公開)は見たが、木村拓哉の印象はそれほど残っていない。


今回の役柄は、自然な演技でわたしは好きだ。

 

老女と若者──ほぼ二人だけの対話劇。一歩まちがうと甘ったるくて苦手な映画になりそうだけど、監督がそのキケンを承知の上か、回避している。

 

極上のメルヘン作家『O・ヘンリー短編集』に出てきそうな一編。

 


 

 


11月23日(日曜日)。
「川越スカラ座」で、Sさんと団塚唯我監督の『見はらし世代』を見る。

 

 

再開発が進む東京・渋谷を舞台に、母の死と残された父と息子の関係性を描いたドラマ。(「映画.com」から)
https://eiga.com/movie/103775/

 


団塚唯我(だんづか・ゆいが)監督は27歳。若い。効果音のほとんどない静かな映画で、1シーン1シーンに味わいがある。わたしの好きな感触の作品。

 

『平場の月』で好きになった井川遥が母親役で出ている。いいふんいきの役だったが、早く亡くなってしまうので残念。もっと井川遥を見たかったというのは、個人的な思いにすぎないが。

 


再開発された渋谷の宮下公園が映る。最近渋谷へいってないわたしには見知らぬ近未来都市のように見えた。ふだん脇役の遠藤憲一がいい味を出している。

 

 

しかし遠藤憲一演じる父親、子どもたちにそんな悪い父だったろうか?──少し気の毒になる。