かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

「なんだかなあ」の映画2本 ── 『炎上』 〜 『人はなぜラブレターを書くのか』。



 

4月15日(水曜日)。
「ウニクス南古谷」へ、Sさんの運転で長久允(ながひさ・まこと)監督、森七菜主演の『炎上』を見にいく。

 

 

 

 

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【解説】
「ウィーアーリトルゾンビーズ」「そうして私たちはプールに金魚を、」の長久允監督が森七菜を主演に迎え、新宿・歌舞伎町を舞台に少女が起こした“炎上”事件を描いたドラマ。(映画.comから)
https://eiga.com/movie/104302/

 

 

幼少期から父の厳しい折檻を受けてきた小林樹里恵(森七菜)は、家を飛び出し、若者の集まる新宿歌舞伎町の「トー横広場」にやってくる。

 

 

この広場を中心に暮らしている若者たちと知り合う。

 

 

「トー横広場」を生活の場にしている若者たちは、どんな背景があってここへ集まってくるのか。彼らにとって、ここが心の傷を癒す場所になるのか──そのへん、よくわからない。

 


監督は、若者のたまり場、歌舞伎町「トー横広場」をロケ地として描きたいだけだったのか。

 

 

両親のDVに苦しむ子供たちを描いたにしても、映画のスタートからエンディングまで、DVの問題が少しも深まっていかない。

 


最後のクライマックス──歌舞伎町の炎上シーンは、低予算まるわかりの特撮で、ウソみたいに終わってしまう。

 

 

森七菜の初主演映画だというので、未知の期待があったけれど、彼女には次の主演映画に期待したい。

 


 

 

 

 

4月18日(土曜日)。
「ウニクス南古谷」へ、石井裕也監督、綾瀬はるか主演の『人はなぜラブレターを書くのか』を見にいく。

 


見るかどうか迷っていた。

 


タイトルがクサいし、予告編を見たときも、「涙涙涙」を押しつけられそうだったし、一度は見るのをやめようと思った。

 


でも、石井裕也監督の『夜空は最高密度の青色だ』(2017公開)は、ずっと心に残っている映画だった。東京の片隅に生きる若者男女の孤独を淡々と描いた筆致が好きだった。

 

 

工事現場の肉体労働で先の見えない日々を暮らす池松壮亮

 


昼は看護師、夜はガールズバーで働く石橋静河。

 

 

彼女が、休憩時間、病院の裏でひとりタバコを吸う孤独な姿に惹かれた。

 

 

この映画に主演した石橋静河と池松壮亮のファンになった。特に石橋静河は、そのあとに出演した三宅唱監督『きみの鳥はうたえる』(2018年公開)とあわせて、心に残る女優になった。

 

 

 

 

最終的にはSさんを誘って、『人はなぜラブレターを書くのか』を見ることにした。

 

 

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【解説】
「舟を編む」の石井裕也監督が綾瀬はるかを主演に迎え、2000年3月に発生した地下鉄脱線事故にまつわる奇跡のような実話をもとに描いたドラマ。(映画.com」から)

https://eiga.com/movie/105195/

 

 


しかし、結論としてやっぱりダメだった。

 


観客は先の展開がわかっている。なのに、いちいち綾瀬はるかのリアクションが大きくて、そんなにおどろく必要ないのに、といいたくなる。

 


どの登場人物も類型的でおもしろくない。全部が決められた通りに展開していく。

 


事故で亡くなってしまった綾瀬はるかの「想い人」は、むずかしい進学学校の秀才であるのに、ボクシングにも打ち込んでいる。文武両道の優等生。

 

 

失った恋人は、記憶のなかで「美化されていく」──というそのまま。ひねりもなにもない。

 


これがあの『夜空は最高密度の青空だ』を創った監督の作品なの?

 


と首をひねりながら見ていたけれど、1時間くらい見てあきらめ、「終わる頃にロビーで待ってるから」とSさんにいって、先に映画館を出た。

 

 

映画の終了まで、近くのコーヒー・ショップへ入る。