かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

黒澤明監督『夢』の一編、「水車のある村」のロケ地。

f:id:beatle001:20180816114203j:plain
黒澤明監督『夢』の最後に出てくる「水車のある村」のロケ地。


8月12日、13日と一泊で、群馬県嬬恋村というところへいく。車だから旅行というよりドライブか。


masaeさん(妻の姉)、kenちゃん(その長男)、yumiちゃん(妻の幼なじみ)、それに妻とわたし、の5人。運転は、往復kenちゃんがやってくれた。


初日は、ひさしぶりに懐古園を歩いたが、日差しが強くて暑い。


それが、嬬恋村の宿へ着く頃は、山道のなか、土砂降りの雨になった。


狭い山道のうえ、ワイパーの振りを全開にしても前が激しい雨でよく見えない。上から川のように大量の水が流れてくる。もはやkenちゃんの運転に、わたしたち同乗者は生死をゆだねる。


途中、車が道端の溝にはまっている。ジャフか何かの作業員が、ひどい雨のなか、救出にきていた。


しかし天候はころころ変わって、きょうの宿へ着く頃は、小降りになっていた。宿は、古めかしい日本旅館。ただ古いだけで、老舗旅館というわけではない(笑)。



夜中には、音を立てて雨が降っていたが、朝になると、もうやんでいた。


朝早く宿を出て、「大王わさび農場」というところへ連れていってもらった。わたしだけは、はじめて。


またも炎天下で、暑い。


広い農場のなかを歩いていると、水車小屋がみつかった。それで、近づいていってみると、黒澤明監督の『夢』のなかの一編、「水車のある村」のロケ地だという案内板があった。思いがけない出会いをよろこぶ。



「水車のある村」は、こんな話。

水車のある村


私は旅先で、静かな川が流れる水車の村に着く。壊れた水車を直している老人に出会い、この村人たちが近代技術を拒み自然を大切にしていると説かれ、興味を惹かれる。


話を聞いている内に、今日は葬儀があるという。しかしそれは、華やかな祝祭としてとり行われると告げられる。


戸惑う私の耳に、賑やかな音色と謡が聞こえてくる。村人は嘆き悲しむ代わりに、良い人生を最後まで送ったことを喜び祝い、棺を取り囲んで笑顔で行進するのであった。


ウィキペディアより)


笠智衆演じる100歳の老人が住む理想村の舞台がここだったのか、と写真に収める。観光客がおおいので、映画のなかのように静寂な空気とはいかないが。


f:id:beatle001:20180816115326j:plain


f:id:beatle001:20180816115139j:plain



youtubeに、ロケ地の風景を映した動画があった。

「夢-水車のある村」ロケ地


さらに「水車のある村」の動画がありましたが、日本語ではありません。ロケ地の風景がどのように使われているか、がわかります。水車の数が現地で見るより多いのですが、黒澤明監督が、映画のために増築したのでしょうか?

Sueños - Kurosawa 01



このドライブ、宿も場所もプランもひとまかせだったが、『夢』のロケ地を見たのが偶然の幸いだった。

ボブ・ディラン、FUJI ROCKのライヴの様子がみえてきた!

f:id:beatle001:20180816050739j:plain


ボブ・ディランFuji Rockで来日した。でも、新潟県湯沢町までは見にいけなかった。そんな体力はないよ。


だいたい前々回、Zepp tokyo(お台場)のスタンディング・ライヴでへばってしまい、前回のオチャード・ホール(渋谷)のコンサートで、指定席ですわって見られることのありがたさに痛感したばかり。


今回、来日ついでに都内で単独コンサートがあるのではないか、と、密かに、というよりひとにもそう公言して、それに照準をあてて待っていたけれど、みごとにスルーされてしまった。


前回のライヴは、スタンダートのカバー・アルバムを出したあとなので、それを中心にしたセット・リストが組まれていたが(それはそれでいいのだけど)、その後動画サイトなどで新しいコンサートの音源や映像を検索してみると、ずいぶんやっている曲が変化しているようなので、今回、そりゃあもう見たかった。


このところFuji Rockのライヴ・レポートがネット上にでてきて、音源もポツポツ動画サイトでアップされてきた。客席の録音だから音質はもちろん十分ではないけれど、そんなぜいたくはいってられない。こういうことには、ほんとうにインターネットはありがたい。


Fuji Rockの音源の第一の印象は、あいかわらず、崩しているなあ、と笑ってしまう。ボブ・ディランのファンは十分承知していることだけれど、このひとは、毎回ツアーのたびに曲の印象を変えてくるのだ。


ディランのライヴを見るたのしみのひとつに、「おっ、こんどはそうきたか?」というような「ディランとの対話」が、ファンのひとりひとりにあるのではないか、とおもう。新作をライヴで聴く楽しみもあるけれど、むかしの慣れ親しんだ曲が新たな装いで再生されるおどろきとよろこびも、格別だ。


わたしは、ディランのニュー・アルバムが出るたびに、もしくは新しいライヴを見るたび、「おっ、こんどはそうきたか?」という、うれしいような悩ましいような「ディランとの対話」をたのしむ。悩ましいといってもワクワクするような体験なんだけど。


イントロあてクイズは、ボブ・ディランのライヴではできない。過去の有名な曲でも、イントロはほとんど原型をとどめていないから(笑)。歌詞の耳なじんだフレーズがでてきて、やっと曲名がわかる、のがふつうだ。うっかりしていると知っている曲でも、なんの曲だからわからないまま終わってしまうことがある。


むかし好きだったボブ・ディランを久しぶりに見にいこう、というファンの郷愁など、ディランの眼中にはない。ノスタルジーは風にまかれてしまう。なぜって、いつも「現在進行形」なのだ、ボブ・ディランは。



Youtubeから音源を3つあげておきます。



Bob Dylan Blowing in the Wind @Fuji Rock Festival 29.7.2018



Bob Dylan Don't Think Twice It's All Right @Fuji Rock Festival 29.7.2018



"Ballad of a Thin Man" Bob Dylan @ Fuji Rock Fes 2018 #FRF18 #Fujirock #BobDylan




Fuji Rockのセットリストを、以下のサイトで確認できます。

ameblo.jp

上田慎一郎監督『カメラを止めるな!』を見る。

f:id:beatle001:20180815111613p:plain


8月11日、土曜日。天気予報は、時々雨。


評判になっている、上田慎一郎監督の『カメラを止めるな!』を見にいく。上映館がふえて、アパートのある東武練馬でも見られるようになった。「イオンシネマ板橋』で妻と合流する。


2日前から席を確保してあったが、ほぼ満席。口コミの力をまざまざ実感する。




映画『カメラを止めるな !』予告編



とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していた。​本物を求める監督は中々OKを出さずテイクは42テイクに達する。そんな中、撮影隊に 本物のゾンビが襲いかかる!​ 大喜びで撮影を続ける監督、次々とゾンビ化していく撮影隊の面々。
”37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイバル!”……を撮ったヤツらの話。


(映画公式サイトから。赤文字、太字はサイトのままです)


これから見るひともいるとおもうので、あまり詳しくは触れない。でも、とにかくおもしろいし、新鮮だった。映画の構成も、ひとひねりあるから、なまじ前知識をもたないで映画館へいったほうがいいかもしれません。


自主映画、B級映画のあらっぽさをこの作品は魅力に変えてる。手ぶれするカメラも効果十分。


まっさらで見て、新鮮なおどろきを味わってください。



映画館を出ると、どしゃぶりの雨。日傘兼用の傘がひとつあったので、駅まで妻とひとつの傘へはいって逃げ込む。